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不動産売買仲介の求人媒体を比較。4つの払い方とスカウト、料金で選ぶ元エージェントの基準

2026.07.22読了 約14分
この記事が含まれる完全ガイド 売買仲介 営業の採用 完全ガイド →

こんにちは、株式会社Jingasの濱名です。

今日は、不動産会社(売買仲介)の社長・人事の方に向けて、「求人媒体の比較」のお話をしたいです。

「結局、どの媒体が一番いいんですか」

そう迷う気持ちはすごくわかります。媒体の数は多いし、どの営業も自社の良さを説明してくる。どれかに決めてしまいたいですよね。

でも、媒体の名前から比べ始めると、何を基準に決めるかがぼやけます。なので今日は、「お金の払い方の仕組み」で並べ直します。そこが決まると、候補は自然に絞れてくるんです。

結論:求人媒体を比較するなら、先に「お金が発生するタイミング」を見る

求人媒体の比較は、払い方の4つ(掲載課金・クリック課金・成功報酬・人材紹介)で見ます。スカウトは払い方ではなく使い方の1つです。そのうえで、媒体を替える前に求人票を直すのが先です。

順番にすると、こうなります。

  1. 媒体を払い方の4つに分け、スカウトが使えるかを見る
  2. 公式に出ている料金と、料金以外にかかる日数を並べる
  3. 「決まらなかったときの費用」「社内で使える時間」「いつまでに必要か」の3つで絞る
  4. それでも応募が来ないなら、媒体より先に求人票の2か所を疑う

この記事では、媒体ごとに「どんな会社に向いている」とは書きません。向き不向きは会社ごとに数字で見るしかないので、ここに書くのは各社の公式ページで確かめられた仕組みと料金だけです。

求人媒体とは?比較する前に知っておきたい4つの払い方とスカウト

求人媒体は、求職者に自社の求人を見てもらうためのサービスの総称です。料金の払い方で分けると4つ。これにスカウト型を加えて、仕組みを見ていきます。スカウト型は払い方の種類ではなく、掲載課金型のプランに付いていたり、単独のサービスだったりする「使い方」です。

掲載課金型とは

掲載する期間を買う仕組みです。エン転職やマイナビ転職がこの形で、4週間などの掲載期間に対して料金が決まります。

エン転職の公式ページには、何名採用しても合計の料金は変わらないと書かれています。逆に言えば、1人も決まらなくても料金は戻りません。

クリック課金型とは

求人が無料で載り、上位に出したいときだけ有料の広告枠を使う仕組みです。Indeedのスポンサー求人は、求人がクリックされたときに初めて料金が発生する「クリック課金型」だと公式に説明されています。

求人ボックスの有料オプションも、公式ヘルプで「クリック数×クリック単価」に消費税を加えた額と案内されています。入札単価は25円〜1,000円の間で自社が設定する形です。

成功報酬型とは

求人サイトに載せ、採用が決まったときに成功報酬を払う仕組みです。ただし、成功報酬型でも初期費用がかかるものがあります。

マイナビ転職AGENT Booster(成果報酬型)は、初期費用0円でマイナビ転職に掲載でき、費用は採用時のみ発生すると公式ページで説明されています。料金は1名あたり理論年収×35%(税別)で、入社後90日以内の自己都合退職などの場合は成果報酬の50%を返金する規定があります(基本契約の条件範囲内)。

たとえばGreenは、初期設定費用と、採用が決まったときの成功報酬の2本立てです(金額は要問い合わせ)。入社後30日以内に退職した場合は、報告期限などの条件つきで成功報酬の50%を返金する規定があります(Greenヘルプ「早期退職による返還規定について」)。

申し込む前に、初期費用の有無と返金の規定を営業担当に先に聞いておくと安心です。

スカウト型(ダイレクトリクルーティング)とは

会社が登録者のデータベースを見て、こちらから声をかける仕組みです。単独のサービスもありますが、掲載課金型のプランに機能として付いていることもあります。

エン転職だと、B企画以上に「デイリースカウト」が付き、1日に送れる通数はSS企画80通、S企画50通、A企画30通、B企画15通です(公式料金ページ)。C企画には付いていません。

人材紹介とは?求人媒体との違い

人材紹介は、紹介会社が候補者を探して推薦し、入社が決まったら手数料を払う仕組みです。求人媒体と違い、会社が原稿を書いて待つのではなく、紹介会社の担当者が人を連れてきます。たとえばマイナビは、人材紹介(マイナビ転職AGENT)について「採用者の入社確定後にのみ」請求すると公式ページで説明しています。

手数料の率は、紹介会社との契約しだいです。私たちが見てきた売買仲介の会社が紹介会社に払っている実額は、1人あたり約150万円でした(詳しくは不動産営業の採用は1人いくらかかるのか)。

4つの払い方とスカウトを並べると、違いはこうなります。

仕組みお金が発生するタイミング決まらなかったときの費用社内でやる作業代表例
掲載課金型掲載期間に対して料金が決まる決まらなくても戻らない原稿の確認・応募対応・面接エン転職、マイナビ転職
クリック課金型求人がクリックされたときクリックされた分はかかる予算と原稿の調整・応募対応Indeed、求人ボックスの有料枠
成功報酬型入社が決まったとき(初期費用がかかるものもある)成功報酬はかからない。初期費用は契約による応募対応・面接マイナビ転職AGENT Booster(理論年収×35%・税別)、Green
スカウト型(払い方ではなく機能)媒体・プランによる媒体・プランによる送る相手を選ぶ・返信対応エン転職のデイリースカウト等
人材紹介入社が決まったときかからない紹介会社への情報共有・面接マイナビ転職AGENT、不動産特化の紹介会社など

※仕組みの違いだけを整理したものです。スカウト型は単独サービスかプランの機能かで料金の形が変わるため「媒体・プランによる」としました。

求人媒体・人材紹介・ハローワークの長所と短所は?

仕組みから決まる長所と短所だけを並べます。

仕組み長所(仕組みから言えること)短所(仕組みから言えること)
掲載課金型料金が先に決まり、何名採用しても合計は変わらない1人も決まらなくても料金は戻らない
クリック課金型掲載は無料で、有料枠の予算を自社で決められるクリックされた分は、応募がなくても費用がかかる
成功報酬型成功報酬は採用が決まるまで発生しない初期費用がかかるものがある
スカウト型こちらから候補者に声をかけられる送る相手を選ぶ社内の時間がかかる
人材紹介紹介会社が候補者を探して推薦する売買仲介で1人あたり約150万円の実額(私たちが見てきた範囲)
ハローワーク無料で求人を申し込める。窓口か求人者マイページから申し込む―

※仕組みとして言えることだけを書いています。

主な求人媒体の料金相場は?公式で確かめた比較表

次は、2026年10月時点の料金の一覧です。

媒体仕組み公式に出ている料金補足スカウト機能
エン転職掲載課金型全国・関東版 4週間でC企画30万円〜SS企画120万円関西・東海版のC企画は28万円、九州・その他地域版は24万円。6週・8週もあり。公式ページに税表記なしB企画以上にデイリースカウト(1日SS 80通・S 50通・A 30通・B 15通)。C企画はなし
マイナビ転職掲載課金型20万円(税抜)〜掲載開始は毎週火曜・金曜。問い合わせから最短5営業日ほどスカウト・DMなどの機能あり(公式ページの記載)
engage無料掲載+有料プラン求人は何件作成・掲載しても無料掲載件数・期間の制限なし。審査は通常3〜4営業日有料プランでスカウトが使える(私たちの運用。文面を一通ずつ書く形ではない)
Indeed無料掲載+クリック課金型無料で掲載可能。スポンサー求人はクリック課金無料掲載のルールは移行中で、日本は一部で「月3件まで・最長30日」が適用(ヘルプで確認)。直接投稿した求人からの採用に成功報酬は不要―
求人ボックス無料掲載+クリック課金型有料オプションは「クリック数×クリック単価」+消費税入札単価は25円〜1,000円で設定―
type掲載課金型4週間でtype-D 35万円〜type-A 100万円(税別)1回分の掲載料金で2つの求人を作成できるスカウトメールはtype-A 200名・B 150名・C 100名、Dはなし
doda掲載課金型4週間でAタイプ25万円〜Eタイプ150万円(税抜)掲載開始は月曜・木曜―
マイナビ転職AGENT Booster成功報酬型初期費用0円。1名あたり理論年収×35%(税別)を採用時のみマイナビ転職に無料掲載。入社後90日以内の自己都合退職などで成果報酬の50%を返金(基本契約の条件範囲内)―
Green成功報酬型(初期費用あり)初期設定費用+成功報酬の2本立て(金額は要問い合わせ)入社後30日以内の退職で成功報酬の50%を返金(報告期限などの条件あり)―
ハローワーク公的機関すべてのサービスが無料窓口か求人者マイページ(オンライン)から求人を申し込む―
人材紹介人材紹介(入社確定後に手数料)紹介会社との契約による私たちが見てきた売買仲介の会社の実額は1人あたり約150万円―(紹介会社が候補者を探す)

出典:エン転職「エン転職の料金一覧表」(saiyo.employment.en-japan.com/price)、マイナビ転職「掲載料金と特徴」(tenshoku.mynavi.jp/publish_inquire/)、engageサポートセンター「掲載に費用はかかりますか?」「求人の掲載件数に制限はありますか?」「審査にはどのくらいの時間がかかりますか?」、Indeed「料金の仕組みを解説」(jp.indeed.com)、Indeed ヘルプセンター「求人の無料掲載に関するポリシー」、求人ボックス 法人向けヘルプ「【採用ボード】有料オプションの料金体系」、doda「doda掲載料金・費用/求人企画タイプ別」(saiyo-doda.jp)、type「掲載料金・転職フェア出展料金のご案内」(type.jp/keisai/product-price/)、Green(get.green-japan.com/ヘルプ「早期退職による返還規定について」support.green-japan.com/hc/ja/articles/219557208)、厚生労働省 大阪労働局 ハローワーク梅田「事業主の方へ」(jsite.mhlw.go.jp)。マイナビ転職AGENT Boosterは「マイナビ転職AGENT Boosterの料金形態と特徴」(tenshoku.mynavi.jp/publish_inquire/service/booster)。人材紹介の約150万円は、私たちが見てきた売買仲介の会社の実額です。

※dodaの料金・税抜表記・掲載開始日(月曜・木曜)は https://www.saiyo-doda.jp/service/careers/plan 、engageの審査日数(通常3〜4営業日)は https://support.en-gage.net/hc/ja/articles/4645030878745 で確認しました(2026年10月7日)。料金を公式に公開していない、または確認できなかった媒体は載せていません。スカウト機能の列の「―」は、公式の料金ページにスカウトの記載が無いもの、または払い方の上でスカウトに当たらないものです。

こうして並べると、掲載料の安さだけで比べても答えが出ないのがわかると思います。比べるのは、1人決まるまでにかかった額(採用単価)です。

料金を公開していない求人媒体は?総合型と業界特化型の分け方

料金表に載せなかった媒体もあります。リクナビNEXT、ビズリーチ、ミドルの転職などは、今回、公式ページで料金を確かめられませんでした。料金は各社に問い合わせて、見積もりを並べて比べてください。

媒体は扱う範囲でも分けられます。業界や職種を問わず求人を載せるのが総合型、特定の業界の求人に絞って載せるのが業界特化型です。どちらの型でも、払い方は上の4つのどれかに当てはまるので、比べ方は同じです。

料金以外にかかる費用と時間は?

見落としやすいのは、掲載が始まるまでの日数。マイナビ転職は問い合わせから最短5営業日ほど、engageは審査に通常3〜4営業日かかると公式に書かれています。

もう一つは社内の時間です。クリック課金型は予算と原稿を見直す人が要りますし、スカウト型は送る相手を選ぶ時間がかかります。お金の比較表には出てこないコストなので、誰がやるかを先に決めておきます。

無料で使える求人媒体はどれですか

公式に無料と書かれているのは、ハローワーク、Indeedの無料掲載、engageの無料掲載です。求人ボックスも無料掲載があり、上位に出したいときだけクリック課金型の有料オプションを使う形です。どれも掲載そのものにお金はかかりません。

ただしIndeedの無料掲載のルールは移行中です。ヘルプでは、日本は「月3件まで・最長30日」の国に「日本でも一部適用」と書かれ、同時に「最長120日表示」の国にも「日本(一部変更中)」として載っています。複数の求人を無料で出し続けるつもりなら、自社の管理画面で上限を見てから計画を立てるのが安全です。

ただ、無料で載せることと、応募が来ることは別の話です。それを次の章で、私たちの運用の数字でお見せします。

engageからIndeedへの連携が終わった件は、比較でどう考える?

ここは古い比較記事のまま判断すると、ずれが出るところです。

engageの公式サポートセンターのお知らせ「株式会社エンゲージの設立に伴う提供サービスの変更のお知らせ」で、Indeedへのengage求人転載は2026年6月11日に終了と案内されています。有料プラン利用時のエン転職への転載も、お知らせでは、2026年9月末に終了と案内されています。

いまengageの公式ページで無料の連携先として挙がっているのは、Googleしごと検索、求人ボックス、スタンバイの3つです。「engageに載せればIndeedにも出る」と書いてある比較表は、2026年6月より前の情報だと思って読んでください。

無料掲載だけで応募は来ますか

私たちが運用している不動産の求人でも、engageの無料掲載だけで出していた時期があります。2026年1〜6月の半年で、求人1本あたりの閲覧は20〜50件。ちゃんと見られてはいるんです。

それでも、応募はほぼゼロでした、、。

無料掲載は、こちらから声をかけたときに相手が見に来る「着地先」として持つものだと考えています。

engageを有料プランに上げると何が変わる?

engageは有料プランに上げると、スカウトが打てるようになります。無料のまま掲載しているだけだと、こちらから求職者に働きかける手段がありません。

このスカウトは、文面を一通ずつ書いて送るタイプではない点に注意してください。出てきた候補者に対して、会いたいかどうかを選んでいく形です。

なので、文章を書く手間はほぼかからない代わりに、誰に送るかの判断と、受け皿になる求人票で結果が決まります。送る相手の考え方はスカウトは「誰に送るか」で決まりますに、どれくらいの量が要るかは不動産営業のスカウトは「数千通で1人」に書きました。

有料プランの金額は公開されている情報が見当たらなかったので、この記事では書いていません。

媒体を替える前に見るべき原因は?求人票の2か所

閲覧はあるのに応募が来ないなら、媒体を替える前に、先に原稿を疑ってほしいんです。

実際、私たちは媒体をそのままにして、求人票の2か所だけを直して応募が増えました。

業務内容のタイトル部分の書き方

1か所目はここです。「営業職」「不動産営業スタッフ」で止めず、仕事のやり方まで書きます。求職者が一覧でまず目にする部分なので、他社と同じ言葉だと開いてもらえません。

  • Before(NG):不動産営業/営業スタッフ
  • After(OK):反響のみの売買仲介営業(飛び込みなし/◯◯店)

後者は、何をする仕事で、何をしなくていいかが1行でわかります。付け方の型は売買仲介の職種名を「営業職」で止めない付け方にまとめています。

活躍イメージがつく書き方の例

入社したあと自分がどうなるのかが浮かばない求人には、応募が来ません。条件が並んでいるだけだと、そこで働く自分を想像できないからです。

  • Before(NG):やる気のある方歓迎。しっかりサポートします
  • After(OK):入社1か月は先輩に同行、3か月目から月5〜8件を担当、入社2年目の平均年収は780万円

婚活のプロフィールで、条件だけ書いてある人と、一緒に過ごす休日が想像できる人。会ってみたくなるのは後者ですよね。求人票もまったく同じです。

※After例の数字は、私たちが求人票テンプレで使っている記入例です。自社の実績に置き換えて書いてください。

以前、応募は来ているのに決まらない大手不動産会社の採用データを分解したときも、手を入れたのは、即レス・惹きつけ・求人の見直し・スカウトの見直しの4つです。それで決定率は約3倍になっています(大手不動産会社1社の応募データをJingasが集計。詳しくは決定率を約3倍にした4つの打ち手)。

ほかにも応募を遠ざける言い回しがあるので、応募が来ない不動産営業の求人票、NG文言7つも合わせて見てみてください。自社の求人票を12項目で点検できる求人票セルフ添削チェッカーも無料で置いています。

自社に合う求人媒体を選ぶ手順は?3つの確認

ここからは、比較表を自社に当てはめる手順です。媒体名を先に決めず、次の3つに順に答えてみてください。

決まらなかったときの費用をどこまで許容できますか

外れても許容できる予算があるなら、掲載課金型やクリック課金型の検討に入れます。掲載課金型は掲載期間に対して料金が決まり、決まらなくても戻らない前提で予算を組むことになります。

決まらなかったときの成功報酬・手数料がかからないのは、成功報酬型と人材紹介です。ただし成功報酬型には、Greenのように初期費用がかかるものもあります。

社内で運用に使える時間はどれくらいですか

スカウトは、私たちの運用では数千通送って決定1人でした。1か月で決めるなら、その1か月に数千通を送り切る量が要ります。送る相手を選ぶのは誰で、週に何時間使えるのか。ここが決まらないまま始めると、途中で止まりやすくなります。

手を動かす人がいないなら、外に任せる方法もあります。人材紹介・求人広告・採用代行の違いは不動産営業の採用を外注する3つの選択肢で比べました。

いつまでに1人必要ですか

スカウトを使う場合の逆算の例を1つ出します。私たちのスカウト運用では、送り切れば1か月あれば決まっています。その1か月の前に乗るのが、掲載が始まるまでの日数です。

  • マイナビ転職:問い合わせから最短5営業日ほど(掲載開始は火曜・金曜)
  • engage:審査に通常3〜4営業日
  • doda:掲載開始は月曜・木曜

スカウトで決まるまでの1か月(約4週間)に、掲載開始までの1週間前後を足すと約5週間。決めたい月の約5週間前、つまり前の月の後半までに申し込みと原稿を終えておく計算です。

掲載して応募を待つ形で決まるまでの期間は、この記事では扱いません。原稿と選考の運用しだいで変わるので、私たちが一般的な日数として出せる数字がないからです。

選考のスピードは媒体を問わず結果を左右します。エージェント時代の経験則をもとに言うと、書類の結果は当日〜翌営業日、面接の結果は翌日〜3営業日が目安で、これを守れている会社は全体の約2割でした(基準の詳細は不動産営業の選考、遅いだけで辞退されます)。

求人媒体の費用対効果を比べる方法

媒体を比べるときは、応募数だけで判断しないでください。見る数字は次の3つです。

  • 応募単価=かかった費用÷応募数
  • 面接まで進んだ数
  • 採用単価=かかった費用÷採用数

同じ会社の応募データでも、媒体によって面接まで進む割合に大きな差がありました(大手不動産会社1社の応募データをJingasが集計。詳しくは応募データの分解)。応募単価が安くても面接まで進まないなら、その媒体の費用は下がっていないのと同じです。

クリック単価の相場は公式に出ておらず、代理店の公表値しかありません。その値を前提に予算を組むより、自社の数字を月1回見る人を決めてから始める方が、止め時を判断しやすくなります。人材紹介と自社採用の実額の比べ方は不動産営業の採用は1人いくらかかるのかにまとめました。

求人媒体選びでやりがちなNG例3つ

NG例1:応募が来ないたびに媒体を替える

原稿を替えないまま媒体を替えると、応募が来ない原因が媒体か原稿か切り分けられません。替える順番は、原稿→選考の運用→媒体です。

NG例2:一番安いプランで試して「効果なし」と判断する

エン転職のC企画のように、下位プランにはスカウト機能が付かないことがあります。安いプランで試したつもりが、機能を外して試していた。プランごとの機能表を見てから申し込めば、防げる失敗です。

NG例3:紹介会社に頼めば、あとは待つだけだと考える

人材紹介は、紹介会社の担当者が「この会社なら推薦したい」と思えるかで動きが変わります。発注前にやっておくことは人材紹介に150万円払う前に、社長がやるべきことに書きました。

求人媒体を決める前のチェックリスト

申し込む前に、上から順にチェックしてみてください。

  • 閲覧数と応募数を、媒体ごとに分けて数えている
  • 閲覧があるのに応募がない求人は、先に原稿を直した
  • 求人のタイトル部分に、仕事のやり方(反響のみ・飛び込みなし等)まで書いた
  • 入社後1か月・3か月・2年目の姿が、求人票から想像できる
  • 申し込むプランに、スカウト機能が付いているかを確認した
  • 成功報酬型を選ぶなら、初期費用の有無を先に聞いた
  • engageの連携先を、2026年6月以降の公式情報で確認した
  • 掲載開始までの日数を、採用したい時期から逆算した
  • 書類の結果を翌営業日までに返す体制がある
  • 応募単価・採用単価を月1回見る担当者が決まっている
  • 応募者が社名で検索したときに見る採用ページがある

最後の項目が空いていたら、採用ページに書く4要素を先に見てください。先頭の3項目(媒体ごとの閲覧数と応募数・原稿の手直し・タイトル部分)が埋まっていないうちは、媒体を足しても結果は変わりにくいです。

よくある質問

Q. 求人媒体は複数を同時に使うべきですか?

A. 原稿が固まっていないうちは、1つに絞って求人票を磨く方が判断しやすいです。複数に出すと、応募が来ない原因が媒体なのか原稿なのか切り分けにくくなります。

Q. 無料の求人媒体だけで採用できますか?

A. 掲載するだけでは難しいと考えています。私たちが運用したengageの無料掲載では、閲覧は付くのに応募はほぼゼロでした。無料枠は、スカウトなど攻めの動きとセットで使ってください。

Q. 掲載課金型の予算はいくら見ておけばいいですか?

A. 公式料金で言えば、エン転職の全国・関東版は4週間30万円(C企画)から、マイナビ転職は20万円(税抜)からです。原稿と選考スピードが整っていない状態だと、金額に関係なく空振りしやすくなります。

Q. 媒体の営業に「今なら割引します」と言われました。

A. 割引そのものは悪いことではありません。ただ、判断の理由が「安いから」だけだと、あとで後悔しやすいです。先に見るのは、その媒体で自社の求人が見られているかどうかです。

Q. どのくらいの期間で媒体の結果を判断すればいいですか?

A. 掲載課金型なら1回の掲載期間(4週間など)で、応募数ではなく面接まで進んだ数で判断します。私たちが集計した大手不動産会社の応募データでも、応募が多い媒体と面接まで進む媒体は一致しませんでした(詳しくは応募データの分解)。

Q. 施工管理も同じ考え方で媒体を選べますか?

A. 仕組みと料金の比べ方は同じです。施工管理の記事は施工管理の採用媒体の選び方にまとめています。

まとめ

求人媒体の比較は、お金が発生するタイミングと、社内で使える時間と、いつまでに必要かを自社に当てはめる作業です。

  • 閲覧はあるのに応募がない → 原稿を直す
  • 閲覧が少ない → 媒体・露出を見直す
  • 応募はあるのに決まらない → 選考スピードと惹きつけを直す

順番だけは間違えないでください。売買仲介の採用を全体から見直したい方は、売買仲介の採用 完全ガイドに記事をまとめています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

どの媒体に出すにしても、原稿は使い回せます。手を入れればそのまま出せる不動産営業の求人票テンプレを無料で置いているので、媒体を決めたあとの原稿づくりに使ってください。

自社でここまで回し切るのが正直きついという方は、要件の整理から求人票づくり、媒体の運用、選考の伴走まで、実務ごと私たちが巻き取ります(基本料金は月額10万円)。まずは無料相談で、今の求人票と媒体の組み合わせが噛み合っているかだけでも見ます。

濱
濱名 勇輝
元・不動産特化の人材紹介エージェント/株式会社Jingas COO

不動産に特化した人材紹介のエージェントとして上位の成績を残し、メンバーのマネジメントや教育制度の構築も担ってきました。採用を「送り出す側」と「育てる側」の両方から見てきた立場で、「なぜ応募が来ないのか」「なぜ決まらないのか」を、きれいごと抜きで書いています。

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