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スカウトの返信率を上げる「1行目」の書き方

2026.07.10読了 約12分
この記事が含まれる完全ガイド 売買仲介 営業の採用 完全ガイド →

こんにちは、株式会社Jingasの濱名です。

「スカウトを送っても、返信がほとんど来ない、、」

不動産会社の社長や人事の方から、この相談をいただきます。今日は、スカウトの返信率を上げるお話をします。

先にお伝えしておくと、返信率の数字そのものは、思っているよりずっと低いです。だから「何%なら普通か」を知ったうえで、どこを直せば上がるのかを順番に見ていきます。

スカウトの返信率を上げるには?先に結論

スカウトの返信率は、「開封されるか」と「開封後に返ってくるか」に分けて直すと上がります。件名で開かせ、1行目で自分宛てだと伝え、条件を先に短く出す。そして、返信が来たらすぐ返せる体制を先に作ってください。

この記事で書くのは、次の順番です。

  1. 返信率の実数(平均はどのくらいか)
  2. 返信率が低いとき、どこで落ちているかの見分け方
  3. 件名と1行目の書き方(Before/Afterと例文つき)
  4. 返信が来たあとの対応と、受け皿になる求人票

スカウトの返信率とは?平均はどのくらいか

返信率の計算式と、開封率との関係

スカウトの返信率は、返信数を送信数で割った数字です。1,000通送って10人から返信があれば、返信率は1%になります。

この返信率は、次の2つの率の掛け算です。それぞれ、主にここが関わります。

  • 開封率:送ったスカウトのうち、開かれた割合(主に件名と差出人が関わる)
  • 開封後の返信率:開いた人のうち、返信した割合(主に1行目と本文が関わる)

返信率が低いとき、直す場所はどちらで落ちているかで変わります。ここを分けずに「文面を全部書き直す」と、直さなくていい場所まで触ってしまうんですよね、、。

返信率の平均5〜10%は本当か

スカウトの返信率を調べると、「平均は5〜10%程度と言われている」という解説が上位に並びます。ただ、私が見た上位の解説記事には、この数字の調査名や条件が書かれていませんでした。

一方で、媒体が実測を公開している例があります。日経転職版が人材紹介会社向けに公開しているサイト状況報告(スカウト編)です。

スカウトの種別開封率開封からの返信率返信率
スカウト15.3%3.6%0.6%
面談オファー11.2%4.7%0.5%
ゴールドスカウト35.6%9.4%3.3%
総計16.4%6.5%1.1%

出典:日経転職版「サイト状況のご報告(スカウト編)2025年11月度」(日経HR)。リマインドを含む。RPA送信など一部の大量送信のデータを除く。2026年10月15日確認。

※人材紹介会社向けに公開された報告で、スカウトの送り手(紹介会社か企業か)の内訳は書かれていません。自社のスカウトと条件が同じとは限りません。

総計の16.4%に6.5%を掛けると約1.07%になり、返信率1.1%と一致します。つまり、開かれるのが6人に1人、開いた人の中で返すのが15人に1人、という数字です。

もちろん、1つの媒体の1か月分の数字です。媒体や職種、送り方で数字は動くでしょう。それでも、「5〜10%返ってくるのが普通」と思って送り始めると、最初の数百通でがっかりして止まってしまいます。

職種で返信率は違うか

同じレポートには、受け取った人の直近の経験職種ごとの数字も載っていて、不動産・建設の会社に関係する行を抜き出しました。

経験職種(直近・大分類)開封率返信率
営業13.1%0.7%
不動産系専門職22.4%1.9%
建築・設備・土木系技術者23.2%1.4%
総計16.4%1.1%

出典:職種の3行は同レポートp.10「大分類_スカウト会員経験職種(直近)開封率・返信率」、総計の行はp.2「スカウト種別の開封・返信率」。※職種の分け方は日経転職版の大分類のままで、「営業」には不動産営業以外の営業も含まれます。不動産系専門職は配信約1,100通・返信約20件、建築・設備・土木系技術者も配信約3,000通・返信約40件(p.11)の小さい標本です。

営業経験者への返信率は0.7%で、総計より低い数字でした。売買仲介の営業を採りたい会社は、まずこの水準を前提に置くことになりますよね。

建設の会社なら、建築・設備・土木系技術者の行(開封23.2%・返信1.4%、p.10)が参考の数字です。施工管理向けの例文は施工管理のスカウトメール例文にまとめました。

何通送れば1人決まるか

私たちが運用している不動産営業のスカウトでも、一斉送信型だと返信率が1%を割ることがあります。送る数と決まる数の関係は数千通送って決定1人で、1ヶ月あれば決まっていますが、それは1ヶ月で数千通を送り切る密度があっての話です(詳しくは不動産営業のスカウトは「数千通で1人」)。

返信率で見ると、日経転職版の1.1%(営業経験者は0.7%)も、私たちの運用の「一斉送信型で1%割れもある」も、どちらも1%前後です。5〜10%と比べると、5分の1から10分の1の水準です。この水準から少しでも押し上げる工夫として、読み進めてもらえたら嬉しいな、と思っています。

スカウトの返信率が低い原因はどこにあるか

どこで落ちているかの見分け方

返信率が低いと感じたら、まず媒体の管理画面で開封率と返信率を見ます。落ちている場所によって、直すところが違うんですよね。

症状落ちている場所先に直すところ
開封率が低い件名・差出人件名に相手の経歴か条件を入れる
開封はされるが返信が無い1行目・本文1行目で相手のプロフィールを引用し、条件を先に出す
開封も返信も低い送る相手誰に送るかの条件を見直す
返信は来るのに面談に進まない返信後の対応すぐに返し、候補日をこちらから出す

※この表は整理の目安です。開封率が見られない媒体では、返信率と面談数で見ます。

テンプレの一斉送信が返ってこない理由

まず見直してほしいのが、テンプレートの宛名を差し替えて一斉送信するパターンです。

受け取る側の画面を想像してみると、分かりやすいです。「数ある人材の中から◯◯様のご経歴を拝見し」という、どこかで見た定型文が届く。開いた瞬間に、量産だと受け取られやすくなります。私たちが運用している不動産営業のスカウトでも、一斉送信型だと返信率が1%を割ることがあるんです、、。

婚活でいうと、初対面のお見合いの席で、相手が誰にでも使っている台本を読み上げているようなものです。「この人、私自身には興味がないんだな」と感じたら、続きを聞く気にはなりませんよね。

テンプレそのものが悪いのではありません。相手を見ていないと受け取られた時点で、続きを読む理由がなくなります。全部を書き換える必要はありません。1行目を相手に合わせれば、印象は変わります。

送る相手がずれていないか

開封も返信も低いなら、文面より前に、送る相手を見直します。

求人と噛み合っていない人に送っていると、どんな1行目でも返ってきません。かといって条件を足しすぎると、今度は送れる母数が消えます。誰に送るかの決め方はスカウトは「誰に送るか」で決まりますに書きました。

同じ日経転職版のレポートには、受け取った人の年代ごとの返信率も載っています。20代以下0.5%、30代0.7%、40代1.5%、50代3.5%でした。配信数は20代以下(約4.2万通)と30代(約6万通)に集中しています(出典:同レポートp.3「スカウト会員年齢別スカウト返信率」)。

※スカウトの絞り込みに年齢の上限を付けているなら、労働施策総合推進法第9条(募集・採用での年齢制限の原則禁止)に照らして確かめてください。

開封率を上げる件名の書き方は?

件名で見るのは、開く前に「自分に関係がある」と分かるかどうかです。ここでは、入れるのは相手の経歴か条件のどちらか1つ、と決めて書きます。

Before(NG)After(OK)
採用のお知らせ賃貸仲介のご経験を、売買仲介で(反響のみ・飛び込みなし)
◯◯株式会社より宅建をお持ちの方へ/◯◯市の売買仲介・転勤なし
【急募】営業スタッフ募集個人のお客様への提案経験を、住宅の売買で

※件名の文例は作例です。「反響のみ」「転勤なし」などの条件は、自社の求人票に書いてある条件から選びます。

Beforeの3つは、誰に送っても同じ件名です。開く理由がありません。Afterは、相手の経歴か、相手が気にする条件のどちらかが入っています。

なお、電子メールで送る募集の情報にも、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示の禁止がかかります(職業安定法第5条の4、同法施行規則第4条の3)。条文の整理は施工管理のスカウトメール例文の後半にまとめました。件名で目を引くために、求人票に無い条件を書くのはやめましょう。

返信率を上げる1行目の書き方(3つの型)

開封した人が最初に読むのが1行目です。この記事では、1行目を次の3つの型で書きます。

型①:プロフィールの言葉を1つ引用する

相手が自分で書いた言葉を、1つ借ります。「賃貸仲介で3年」「反響営業のご経験」「宅建をお持ち」。それを1行目に置くと、「これは私宛てだ」と伝わります。

引用するのは1つで十分です。3つも4つも並べると、今度は経歴を読み上げているように見えてしまいます。

型②:なぜあなたに送ったのかを、経歴と結びつける

「あなたの◯◯という経験だから、声をかけました」と、理由を経歴に結びつけます。ここが具体的なら、相手にとって続きを読む理由になるはずです。

売買仲介の経験が無い人に送るときほど、ここが要ります。賃貸仲介や住宅設備の営業の人に、なぜ売買の求人を送ったのか。その一言が無いと、送り間違いに見えてしまいます。

型③:条件を先に短く出す

1行目か2行目に、相手にとっての条件を短く入れます。「反響営業で、飛び込みなし」のように、相手が比べるときに見る条件を一言で出す形です。

年収を書くなら、下限に加えて幅と前提まで書くのが基本です。見せ方は不動産営業の年収の見せ方にまとめています。

条件の次に何を書くか

条件の次は、入社後の活躍イメージです。入社したら最初の数か月でどんな仕事をして、どうなっていくのかが浮かぶ一文を置きます。

これは、私たちが運用している不動産営業の求人票で、直して応募が増えた2か所のうちの1つです。スカウトの返信率との関係は測っていないので、求人票と同じ中身をスカウトにも短く書く、という位置づけで使ってください。

【Before/After】1行目の悪い例と書き換え例

Before(NG)

・「数ある人材の中から◯◯様のご経歴を拝見し、ご連絡いたしました。」(誰にでも送れる) ・「はじめまして。弊社は地域密着で不動産事業を展開しております。」(会社の話から入っている) ・「ぜひ一度、当社の求人にご応募ください。」(いきなり重い) ・「◯◯様は転職をお考えでしょうか?」(相手を見ていない・詰問に聞こえる)

4つとも、相手のことに一言も触れていません。これでは、次の行を読む理由が生まれません。

After(OK)

・「◯◯さんのプロフィールにある『賃貸仲介で3年・反響対応が中心』というご経験を拝見してご連絡しました。」(型①:経歴を引用) ・「接客のご経験を、反響営業(飛び込みなし)で活かしていただけると感じ、声をかけました。」(型②×型③) ・「異業種から不動産営業に挑戦したい、というプロフィールの一文を拝見してご連絡しました。」(型①:相手の言葉を拾う) ・「宅建をお持ちで売買のご経験がある方に、条件を先にお伝えしたくご連絡しました。」(型③:条件の予告)

良い1行目は、どれも相手のことから始まっています。会社の話でも、いきなりのお願いでもなく、「あなた」から入る。違いはここにあります。

宅建を持っている人に送るときの1行目の分け方は、宅建士の採用の記事で層ごとに書きました。

そのまま使える例文:売買仲介の求人を、賃貸仲介の経験者に送る

◯◯の部分を、自社の求人票の中身に差し替えて使えます。

件名:賃貸仲介のご経験を、売買仲介で(反響のみ・飛び込みなし)

◯◯さんのプロフィールにある「賃貸仲介で◯年・反響対応が中心」というご経験を拝見し、株式会社△△ 売買仲介部の◯◯がご連絡しました。(型①)

反響対応を中心にされてきたご経験は、反響のみで動く当社の売買仲介の仕事につながると感じています。(型②)

先に条件をお伝えします。(型③)

  • 仕事:反響のみの売買仲介営業(飛び込みなし)
  • 勤務地:◯◯市(転勤なし)
  • 年収:想定年収◯◯〜◯◯万円(固定給◯◯万円+仲介手数料の◯%)

詳しい条件は求人票にまとめています。(求人票の添付かURL)

転職を決めていなくても大丈夫です。まずは15分ほど、売買仲介の1日の流れをお話しできたら嬉しいです。

株式会社△△ 売買仲介部 ◯◯(ご返信いただければ、すぐに候補日時を3つお送りします)

※例文の条件は作例です。必ず自社の求人票と同じ中身にしてください。(型①)などの注釈は、送る前に消します。

送る曜日や時間帯で返信率は変わるか

先ほどの日経転職版のレポートには、返信がいつ来たかの分布も載っています。

  • 返信の曜日:水曜が17.9%、木曜が17.4%で多く、土曜は11.1%、日曜は10.7%
  • 返信の時間帯:14時台が8.1%で最多
  • 開封の時間帯:20時台が7.1%で最多

(出典:同レポート「スカウト曜日別返信数」「時間帯別_スカウト返信時間」「時間帯別_スカウト開封時間」)

ただし、これは返信が届いた時間の分布です。この時間に送ると返信率が上がる、という数字ではありません。

曜日と時間帯は別々の集計です。返信は水・木曜と14時台に多く、20時台にも山があります。

私がこの数字から読み取ってほしいのは、送る時刻より、返信が来たらすぐ返せる人を決めておくことです。返信を翌週まで放置したら、件名と1行目の工夫はそこで止まります。

差出人・文面の長さ・再送はどうすればいいか

誰の名前で送ればいいか

差出人の名前は、件名と並んで、開く前に相手の目に入る情報の1つです(見え方は媒体の画面によります)。「採用担当」より、「売買仲介部 ◯◯」のように部署と名前が分かる形にします。返信したら誰と話すことになるのかが、開く前から分かります。

スカウトの文面はどのくらいの長さがいいか

何字以内という目安は出しません。答えは、スマホで開いた最初の画面に、1行目と条件が入る長さです。この記事の例文は、署名まで入れて約330字、1行目から条件の3行までで約200字でした。会社の沿革や理念で最初の画面が埋まっているなら、それは長すぎるんです。

再送(リマインド)はしていいか

再送するなら、1通目と同じ文面を繰り返さず、1通目に書かなかった情報を1つ足します。送った日と再送した日も記録しておくと、送りっぱなしになりません。書き方は、施工管理のスカウトメール例文の記事にある再送の例文が参考になります。

スカウトの返信が来たあと、何をすればいいか

返信にはすぐ返す

返信率を上げても、返信への返しが遅ければ結果は変わりません。私たちの運用でも、返信への即レスが弱いままだと、何通送っても結果は0で終わります。

返信への初動は、とにかくすぐ連絡することです。「24時間以内」は締切であって、目標ではありません(初動の考え方は応募が来たあとの24時間が勝負です)。

スピードが伝わり方を変えるのは、選考でも同じです。書類選考の例ですが、結果を1週間後に返した会社で、求職者が「自分は求められていない気がする」と辞退したことがあります。書類の結果は当日〜翌営業日、面接の結果は翌日〜3営業日が私の基準です(詳しくは選考スピードの記事)。

返信率は高いのに面談に進まないのはなぜか

返信した人は、まだ応募していません。返信を応募と同じように待ちの姿勢で扱うと、面談の手前で止まります(詳しくは上でリンクしたスカウトの数の記事に書きました)。

最初の返しでは、こちらから面談の候補日を複数出してください。「ご都合のよい日をお知らせください」と返すと、相手にもう一度考えさせる手間を渡すことになります。

面談の入り方も見直しどころです。私がnoteに書いてきたのは「志望動機を試す前に信頼関係を作ってください」ということ。別のnoteの小見出しにも、「大事なのは『順番』じゃなく『関係性』」と書きました。面談を口説く場にする話は面接は口説く場に書きました。

スカウトの着地先の求人票も、同じ中身にそろえる

スカウトの着地先は求人票

スカウトには求人を添付したりURLを添えたりするので、相手が条件を確かめる先は求人票になります。

求人票そのものについては、私たちが運用している不動産営業の求人で、媒体を替えずに2か所を直して、求人からの応募が増えました。直したのは、仕事内容のタイトル(「営業職」で止めず「反響のみの売買仲介営業(飛び込みなし)」まで書く)と、入社後の活躍イメージが浮かぶかどうかです。0件だった求人に10件ほど応募が来ることも、珍しくありませんでした。スカウトの返信率との関係は測っていませんが、スカウトに書いた条件を確かめる先として、求人票も同じ中身にそろえておくと安心です。

タイトルの付け方は不動産営業の求人は「タイトル」で開かれるかが決まりますに、全体の点検は不動産営業の求人票セルフ添削チェッカー(登録不要)でできます。

engageのスカウトでも同じ考え方でいいか

engageのスカウトは、一通ずつ文面を書いて送るタイプではありません。候補者を選んで送る形式です。

なので、engageで返信を増やすために手を入れる場所は、件名や1行目ではなく、誰に送るかの判断と、スカウトを受けた人が開く求人票の中身になります。件名と1行目の話は、文面を書けるスカウトのためのものです。

もう1つ、engageはプレミアム(有料)に上げると、スカウトが打てるようになります。無料のままだと、こちらから働きかける手段がありません。

返信率はいつ評価すればいいか

送り始めてすぐに返信率を評価しても、当てになりません。返信率が1%前後なら、200通送って返ってくるのは2通前後です。1通の差で、率が大きく動いてしまいます。

評価するタイミングは、送る前に決めておきます。何通送ったら見直すかを先に決めて、それまでは送信数・返信数・面談数の3つを記録する。週次の回し方は、上でリンクしたスカウトの数の記事に載せています。

スカウトの返信率を上げるチェックリスト

送信ボタンを押す前に、ここを確かめます。

  • 媒体の管理画面で、開封率と返信率を分けて見たか
  • 件名に、相手の経歴か条件のどちらかが入っているか
  • 1行目が、会社ではなく相手のことから始まっているか
  • 相手のプロフィールの言葉を1つ引用したか
  • なぜあなたに送ったのかを、経歴と結びつけて書いたか
  • 条件を会社説明より先に、短く書いたか(求人票と同じ中身か)
  • 締めが「ご応募ください」ではなく、15分の情報交換など軽い一歩になっているか
  • 返信が来たら、すぐ候補日を出せる人が決まっているか
  • 何通送ったら評価するかを、送る前に決めたか

よくある質問

Q. スカウトの返信率の平均はどのくらいですか。 A. 「5〜10%」という解説がありますが、調査名や条件が示されたものは見当たりませんでした。日経転職版が人材紹介会社向けに公開している2025年11月度の報告では、返信率は総計で1.1%、営業経験者への返信率は0.7%です。送り手の内訳は書かれていないので、自社と条件が同じとは限りません。媒体と月で変わるので、まずは自社の管理画面で、自社の数字を取るところからです。

Q. 何%を目標にすればいいですか。 A. 他社の平均より、自社の前月の数字を目標にするのがおすすめです。開封率と開封後の返信率に分けて、低いほうを1つずつ直します。開封後の返信率の上の目安としては、日経転職版の種別「ゴールドスカウト」が開封率35.6%・開封からの返信率9.4%でした(同レポートp.2)。※種別ごとに仕様が違うので、通常のスカウトと同じ土俵の数字ではありません。

Q. 1行目を一人ずつ書く時間がありません。全文テンプレではダメですか。 A. 本文は共通のままで大丈夫です。相手ごとに変えるのは、1行目と「なぜあなたか」の2か所になります。

Q. 送信数を増やすと、返信率は下がりますか。 A. 送る相手を広げれば、返信率の数字は下がるかもしれません。ただ、返信率は手段で、目的は決定数です。返信率を守るために母数を削ると、送れる数そのものが減ります。返信率と一緒に、返信数と面談数も見ておきたいですよね。

Q. 上位の種別のスカウト(ゴールドスカウトなど)は使うべきですか。 A. 日経転職版の2025年11月度の数字では、種別「スカウト」の返信率が0.6%、「ゴールドスカウト」が3.3%でした(同レポートp.2)。ただ、種別ごとの仕様や送れる数は媒体によって違います。使うかどうかは、自社の管理画面で種別ごとの返信率と面談数を並べて決めてください。

Q. 返信率が1%前後なら、スカウトはやめたほうがいいですか。 A. 返信率の数字ひとつで決めるのは早いです。私たちが運用している不動産営業のスカウトでは、数千通送って決定1人で、1ヶ月で決まるのは、その数千通を送り切る密度があるときです。やめるかどうかは、決めておいた通数を送り切ったあとに、面談数と決定数で見るのがいいと思います。

Q. スカウトを外に任せてもいいですか。 A. 誰に送るかの判断や、件名・1行目を書いて送る作業は任せられます。ただ、返信への即レス、面談で口説くこと、選考のスピードといった後工程は会社に残ります。返信のあとに口説くのは、会社の人です。

最後に

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

スカウトの返信率は、1%前後の世界です。その数字を前にすると、「うちの文面が悪いのか」と全部を書き直したくなりますよね、、。

でも、直す場所は分けられます。開かれていないなら件名、開かれているのに返ってこないなら1行目、返ってくるのに決まらないなら返信のあと。まずは管理画面で開封率と返信率を見て、今週はどこを1つ直すかを決めてください。

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濱名勇輝/元・不動産特化の人材紹介エージェント(株式会社Jingas COO)。エージェントとして上位の成績を残し、メンバーのマネジメントや教育制度の構築も担当。採用の現場を「送り出す側」と「育てる側」の両方から見てきました。

濱
濱名 勇輝
元・不動産特化の人材紹介エージェント/株式会社Jingas COO

不動産に特化した人材紹介のエージェントとして上位の成績を残し、メンバーのマネジメントや教育制度の構築も担ってきました。採用を「送り出す側」と「育てる側」の両方から見てきた立場で、「なぜ応募が来ないのか」「なぜ決まらないのか」を、きれいごと抜きで書いています。

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