37歳・スキルなしの転職は厳しい?30代後半でうまくいく人・つまずく人の分かれ目と、持っている力の見つけ方
37歳で「スキルがない」と感じていても、転職はできます。現場で一番差がつくのは経歴や資格ではなく転職理由で、厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」では35〜39歳の転職者の45.5%が前の会社より賃金が増えていました(スキルの有無で分けた数字ではありません)。まずは今の仕事で身につけた力を書き出し、自分に合う仕事を探しましょう。
37歳になって、履歴書の「資格」の欄が空いたままなのが気になり始めた。同じ仕事を十数年続けてきたけれど、ほかの会社で通用するスキルと言われると、何も浮かばない。36歳、38歳と年を重ねるほど、「スキルなし」のまま動くのが怖くなっていきます。
この記事では、35〜39歳の転職者の賃金が実際にどれだけ増えたか・減ったかを国の調査で確かめ、採用の現場で聞いた、通る人とつまずく人の分かれ目を見ていきます。そのうえで、持っている力の書き出し方と、今週やることをまとめました。転職サービスの比較は扱いません。
37歳・スキルなしでも転職できる?
できます。選考で一番差がつくのは、経歴や資格ではなく転職理由です。35〜39歳の転職者では、前の会社より賃金が増えた人が45.5%、減った人が24.3%でした(厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」。スキルの有無で分けた数字ではありません)。
経歴は今から変えられません。でも、転職理由や話し方、持っている力の伝え方は、準備しだいで変えられる部分です。
「スキルなし」と思っている人に、本当に何もない?
資格や専門の技術がないことと、仕事の力がないことは別の話です。予定どおりに仕事を回す、お客さんの不満を受け止めて話をまとめる、といった毎日の場面も、ポータブルスキルの要素に置きかえて書き出せます。
30代後半〜40代前半(35〜44歳)で、スキルが足りずに仕事につけない人は多い?
失業者で見ると、多数派ではありません。総務省「労働力調査」2025年平均では、35〜44歳の失業者32万人のうち、「自分の技術や技能が求人要件に満たない」を理由に挙げた人は3万人でした。
それでも、年齢の壁がまったくないわけではありません。監修者の渡辺によると、35歳と45歳なら扱いやすさもあって若い方が求められやすくなります。会社が転職者のどこを見て給料を決めるかは、資格なし・経歴に自信がない35歳以上の転職で扱っています。
36歳・38歳・39歳でも、答えは同じ?
36歳も39歳も、5歳刻みの国の統計では同じ「35〜39歳」の数字です。ただ、年齢を重ねるごとに難しくなるのは事実だと渡辺は話します。35歳限界説が今の統計と合っているかは、35歳・30代後半の転職は厳しい?で見ています。
女性でも、答えは同じ?
同じです。女性が評価されやすい営業もあると渡辺は見ています。くわしくは30代後半の女性の章へ。
35〜39歳で仕事を変えて、年収を上げた人はいる?
小売・引越し・警備・建設の仕事から営業に移った4人と、事務から移った1人の例です。
年収500万円 → 4年目に900万円。
年収400万円 → 5年目に900万円。
年収420万円 → 3年目に700万円。
年収450万円 → 4年目に800万円。
年収380万円 → 3年目に650万円。
※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。上の年収は転職して3〜5年目の数字で、移ってすぐの年収ではありません。36歳・営業事務の方の移り先は確認できていないため書いていません。
営業に移った4人のうち、半分ほどは入社後に資格を取りました。
無職やフリーターからでも、決まる?
決まります。35歳前後で無職・フリーターから決まった人は、いくらでもいます。大事なのは、前向きさがちゃんとあるかどうかです。
30代後半で転職した人の年収は、どのくらい上がった?下がった?
冒頭で見た雇用動向調査で、35〜39歳の転職者のうち賃金が増えた人の割合は、令和5年の38.0%から令和6年に7.5ポイント上がりました。調査で比べているのは、前の会社と今の会社の賃金です。減った人は、前年の29.9%から下がっています。
30代前半や40代前半と比べると、どう違う?
賃金の変化を1割を境に分けて、前後の年代と並べると次のとおりです。
| 前の会社と比べた賃金 | 30〜34歳 | 35〜39歳 | 40〜44歳 |
|---|---|---|---|
| 1割以上増えた | 36.0% | 35.3% | 33.2% |
| 1割未満増えた | 10.1% | 10.2% | 12.7% |
| 変わらない | 29.1% | 28.0% | 23.7% |
| 1割未満減った | 7.9% | 7.9% | 7.8% |
| 1割以上減った | 16.3% | 16.3% | 21.2% |
出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」表6(前の職場で雇われて働いていて、調査時点で今の会社に在籍している転職入職者)。35〜39歳の「減った」24.3%は、内訳の2行を足すと四捨五入の関係で24.2%になります。
35〜39歳と30〜34歳の差は、どの行も1.1ポイント以内でした。40〜44歳は、増えた人は45.9%(2行の合計)で35〜39歳とほぼ同じですが、「1割以上減った」も21.2%で、35〜39歳より4.9ポイント多くなります。
大きく上がった人・大きく下がった人は、どのくらいいる?
変わった幅は、令和2年の「転職者実態調査」が細かく分けています。調査の年も対象も違うので、上の表とは比べないでください。
3割以上では、増えた人より減った人の方が多い結果でした。1割以上3割未満では、増えた人21.9%と減った人19.5%がほぼ並んでいます。誰が上がり誰が下がったかの理由は、どちらの調査にもありません。分かれ目は、次の章で見ていきます。
1年目の年収は、下がる?
未経験で営業に移ると、1年目は下がることもあります。ただ、渡辺によれば、初年度しっかりやれば前の年収を超えられる会社も多い。35歳前後で転職した人では、固定給が確定している形だと下がることは多く、インセンティブで上がる人は多いそうです。
30代後半で、うまくいく人・つまずく人はどこで分かれる?
ここからは統計ではなく、現場で聞いてきた言葉です。分かれ目ごとに並べると、次のようになります。
| 分かれ目 | うまくいく側 | つまずきやすい側 |
|---|---|---|
| 仕事の選び方 | 35歳以上の経験と信頼が見られる仕事 | 若さで比べられる求人※ |
| 年収を見る期間 | 数年分の給料の合計(監修者の見方) | 1年目の年収だけ※ |
| 会社の選び方 | 話し方・志向性・過去の経験に合う仕事 | 条件だけで選ぶ |
| 営業の最初の3か月 | 知識を学び、先輩から吸収する | 成果が出ないことを怖がりすぎる |
| 稼げる仕事に入るとき | 時間軸の問題だと分かっている | すぐに稼げると思っている |
| 転職理由 | 「家族のために選択肢を増やしたい」「成長したい」「稼ぎたい」(通った言い方) | 「楽をして給料を上げたい」「なんか飽きた」(落ちた言い方) |
※1・2行目の右欄は編集部の整理です。ほかは現場で聞いた言葉をもとにしています。
若い人と同じ土俵で比べられていない?
35歳以上が評価されるのは、これまでの社会人経験と信頼しやすさです。若いと不安に思われる営業もある、というのが渡辺の見方です。
前の仕事も、そのまま書き出す材料になります。接客・サービス業出身の強みは第一印象の良さで、パチンコ店・ホテル・エステなどのホスピタリティも、営業で信頼をつくるうえで大事です。
苦労するのは、契約を取ることと、新しい知識を覚えること。飲食・アパレル出身なら、営業のやり方と接客の違いに迷うこともあります。最初の3か月は、知識を学び先輩から吸収しましょう。
売るものでも違いがあります。ウォーターサーバーのように安いものを大量に売る仕事より、不動産のように1件が高いものの方が、成果まで時間はかかっても楽だったりするそうです。
1年目の年収だけで、決めていない?
監修者の渡辺は「5年単位で考えたら、給料の合計が格段に上がるケースは十分にある」と話しています。
条件だけで、次の会社を選んでいない?
合わなくて辞めた人が次も合わない会社を選んでしまう原因は、条件で選ぶことでした。合う仕事かどうかは、話し方・志向性・過去の経験から見極めます。
未経験の職種でも、37歳から移れる?
移れます。上の実例の4人も、営業に移った方でした。
営業を例にすると、35歳以上・未経験で入った人が最初につまずくのは、成果が出るまで耐えられるかどうか。営業を辞めていった人は、成果が出ないことを怖がりすぎていました。
成果が出るまでの期間は、早いところで3か月くらいですが、職種によってかなり違います。死ぬほど大変なわけではありませんが、すぐに稼げるわけでもありません。時間軸の問題だと考えてください。
数字を追うのが苦手でも、数字の追い方は会社によって違うので、合うところを選べばやっていけます。
転職理由は、どう言えば通る?
選考に通った人の言い方には、「家族のために選択肢を増やしたい」「成長したい」「稼ぎたい」があります。落ちる人の理由は、「楽をして給料を上げたい」「なんか飽きた」、どこにでも使える理由、本音を隠している、「大手だから」でした。
給料を上げたいという本音は、隠さずに伝えて大丈夫です。会社側が転職理由から見ているのは、入社後に自社で活躍してくれるかどうかです。
今は転職しない方がいいのは、どんな人?
すでに十分な年収があり、なんとなく転職したい人は、固定給が下がってまで移らない方がいいでしょう。反対に、今の会社でこれから上がり幅が無い人は、動いた方がいい人です。
会社から引き止められたときも、考え方は同じです。本当に良くなるなら残る。3年後にまた辞めたくなるなら辞める。残るか移るかは、今の会社でこの先良くなるかどうかで決めましょう。
「スキルがない」は本当?持っている力の見つけ方は?
厚生労働省は、職種の専門性とは別に、業種や職種が変わっても持ち運びができる力を「ポータブルスキル」と呼んでいます。要素は、「仕事のし方」と「人との関わり方」の2つの面に分けた9つです。
業種が変わっても持っていける力とは?
9つの要素を、厚生労働省の説明と、店頭や現場の仕事での場面に置きかえると次のとおりです。
| 要素 | 厚生労働省の説明(要約) | 店頭・現場の仕事なら、たとえば |
|---|---|---|
| 現状の把握 | 課題を決めるための情報収集や分析 | よく売れる時間帯や、クレームの多い場面に気づいていた |
| 課題の設定 | 取り組むべき課題の決め方 | 「待ち時間を減らす」など、店や職場の困りごとを1つに絞った |
| 計画の立案 | 仕事を進める具体的な計画の立て方 | シフトや作業の段取りを組んだ |
| 課題の遂行 | スケジュール管理や調整、障害の排除、プレッシャーの乗り越え方 | 繁忙期や納期の前に、人と作業をやりくりして間に合わせた |
| 状況への対応 | 予期せぬ状況への対応や責任の取り方 | トラブルや急な欠員のときに、その場で判断した |
| 社内対応 | 上司・関係部署への納得感の高い伝え方、支持の得方 | 本部や別の部署に、売り場や作業場の事情を伝えて協力してもらった |
| 社外対応 | 顧客・取引先への伝え方、利害の調整、合意のつくり方 | お客さんの不満を聞き、納得してもらえる形にまとめた |
| 上司対応 | 上司への報告や、改善の意見の述べ方 | 店長や責任者に、やり方の改善を提案した |
| 部下マネジメント | メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした割り当て | 新人やアルバイトに仕事を教えた |
出典:「要素」と「説明」は厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)」の9要素(説明は編集部が短くしたもの)。右の列の場面の例は編集部が作りました。厚生労働省のツールは、主にミドルシニアのホワイトカラー職種の方を想定して作られています。
マネジメント経験がないと、不利?
不利とは限りません。2017年公表の労働政策研究・研修機構の調査で、正社員を中途採用した企業が求める人物像に「一定度のマネジメントの能力・経験がある人」を挙げた割合は24.9%でした(複数回答)。最も多かったのは「専門分野の一定度の知識・スキルがある人」53.9%で、「ポテンシャルがある人」34.9%、「若年層の人」31.7%が続きます。
若さや専門のスキルを求める会社があるのは事実です。役職がなくても、新人に仕事を教えた経験は、「部下マネジメント」のうち育成に近い経験です。書き出す材料の1つにしてください。
自分の力は、どう書き出す?
次の9つの問いに、「はい」と言える場面があれば書き出してみてください。
- いつもと違うことに気づいて、まわりに伝えたことはある?
- 職場の困りごとを、自分なりに1つに絞って考えたことはある?
- 作業やシフトの段取りを、自分で組んだことはある?
- 忙しい時期や締め切りの前に、やりくりして間に合わせたことはある?
- トラブルや急な欠員のとき、その場で決めて動いたことはある?
- 別の部署や本部に、自分の職場の事情を説明して動いてもらったことはある?
- お客さんや取引先の不満を聞いて、話をまとめたことはある?
- 上司に、やり方を変える提案をしたことはある?
- 新人やアルバイトに、仕事を教えたことはある?
書き出した力は、書類と面接でどう話す?
面接で詰まりやすいのが、「これまでの経験をどう活かすか」という質問です。
上手に答えるコツは、経験を抽象化して、応募先の仕事の具体に落とすことです。つまり、してきたことを一言でまとめ、新しい仕事のどの場面で使うかを話します。
たとえば引越しの現場なら、こう話せます。「当日の段取りを組み、お客さんの不安を先に聞いていました。新しい仕事でも、お客さんの心配を先に聞くところから始めたいです」。
年齢を重ねているのに職務経歴書が薄いと、マイナスに見られます。書き出した場面をエピソードとして足してください。
35歳以上で面接に落ちた人に見られたのは、態度が悪い、暗い、エピソードを用意していない、の3つでした。エピソードは、まずチェックリストから2つ選んでおきましょう。答え方の型は35歳以上の面接で聞かれることにまとめました。
30代後半の女性は、スキルなしでも転職できる?
できます。採用の現場では、細やかさや丁寧さが必要な営業で、女性が評価されやすいと見ています。年収を上げた30代後半の女性の例です(2人とも移った先の仕事は未確認のため書いていません)。
年収330万円 → 3年目に550万円。
年収320万円 → 3年目に560万円。
※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。
なお、厚生労働省の雇用動向調査では、35〜39歳の転職入職率は女性10.5%・男性7.9%で、女性の方が高い数字です(パートを含む。一般労働者だけでは8.7%と7.5%)。
| 35〜39歳の転職入職率 | 女性 | 男性 |
|---|---|---|
| 全体 | 10.5% | 7.9% |
| 一般労働者 | 8.7% | 7.5% |
| パートタイム労働者 | 14.5% | 12.9% |
出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」図4-1・図4-2・図4-3(1月1日現在の常用労働者に対する、1年間の転職入職者の割合。図の数値を年齢ごとに読み取ったもの)
30代後半の女性は、何が理由で前の会社を辞めている?
同じ調査で35〜39歳の転職者が前の会社を辞めた理由を見ると、女性は「その他の個人的理由」16.6%が最も多く、次いで「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」15.0%、「職場の人間関係が好ましくなかった」12.7%。「給料等収入が少なかった」は7.7%です。
男性は「その他の個人的理由」15.6%に次いで、労働時間・休日等の条件が13.5%で、給料等収入は11.8%でした。
30代後半の女性の給料は、男性とどのくらい違う?
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」で、1年を通じて勤めた35〜39歳の平均給与は、女性351万円、男性574万円でした。
転職者ではなく、その年代で働く人の平均です(くわしくは35歳の平均年収)。
女性が評価されやすい仕事は?
女性が評価されやすいのは、勢いだけで押していく営業ではない仕事です。接客や事務で、お客さんの話を丁寧に聞いてきた経験は、9つの要素の「社外対応」の場面として書き出せます。
子育て中で、残業が難しいときは?
子育て中の人が面接で聞かれるのは、「残業は平気か」です。まったく残業しないのはさすがに難しく、本当に残業が難しい人は、やめておいた方が良いと渡辺は話しています。
一方で、稼げる仕事でうまくいっている人は、そこの調整をつけられる人でした。調整ができるなら、面接でそう伝えましょう。
資格は先に取る?公的な訓練は使える?
37歳から、資格を取ってから動くべき?
応募したい仕事に資格が必須でなければ、先に取らなくても動いて構いません。資格なしで不動産営業に入り、入社後に宅建を取った人もいます。宅建の試験は、令和7年度の受験者が245,462人、合格率は18.7%でした(不動産適正取引推進機構)。
役立つ資格は、どう選ぶ?
まず、応募したい仕事で資格が必須かを見ます。job tag(厚生労働省)では、住宅・不動産営業は入職に学歴・資格は必須ではないとされ、宅建士は従事者5名に1名以上の専任設置が必要です。登録販売者は資格が要る仕事です。job tag には、チェーン展開しているドラッグストア等では新規学校卒業者を採用し、入職してからOJTや社内研修で資格取得を支援する場合が多い、中途採用もある、と書かれています。
資格の勉強を始めるなら、厚生労働省の「教育訓練給付制度」で、対象の講座の受講費の一部が戻ることがあります。講座の種類ごとの支給は次のとおりです。
- 一般教育訓練:教育訓練経費の20%(上限10万円)を、修了後に支給
- 特定一般教育訓練:40%(上限20万円)
- 専門実践教育訓練:50%(年間上限40万円)を、受講中に6か月ごと支給
受け取れる条件(雇用保険に入っていた期間など)は人によって違うので、ハローワークで確かめてください。資格と仕事の関係は、50代の人生やり直しは資格が先?でも比べています。
無料で学べる、公的な職業訓練はある?
あります。「ハロートレーニング(公的職業訓練)」は仕事を探している人向けで、受講料が無料で、テキスト代は自己負担です。主に雇用保険を受給している人向けの公共職業訓練と、主に受給できない人向けの求職者支援訓練があります。
ハローワークで求職の申込みと職業相談をしてから申し込み、面接や筆記試験に合格すると受講できます。
37歳・スキルなしの人が、今週やることは?
動くのは在職中が基本です。「令和2年 転職者実態調査」では、35〜39歳の転職者が探し始めてから前の会社を辞めるまでの期間は「1か月以上3か月未満」が30.0%で最も多くなりました(表19)。辞めてから次に入るまでの空白は、「なし」31.5%と「1か月未満」29.7%を合わせて61.2%です(表20)。
今週は、次の6つを進めてみてください。
- 9つの問いに答えて、自分の力を書き出す:1つの場面につき1〜2行で構いません
- 書き出した場面から、面接で話すエピソードを2つ選ぶ
- 今の会社で、この先いくらまで給料が上がるかを確かめる:上がり幅が無いなら、動いていい材料です
- 応募したい仕事に、資格が必須かどうかを求人票で見る:必須でなければ、資格の勉強は後回しで構いません
- 家族に、考えていることを決める前に話す:家族の反応で多いのは「年収下がるじゃん」「大変なんじゃないの?」です。渡辺はこう聞かれたら「大変です。年収が確実に上がるには時間を使うしか無い。ただ挑戦できるのは今しかない」と答えると話しています。うまく話せた人は、決める前の段階から相談を始めていました
- 自分に合う仕事があるか、人に聞く:話しながら一緒に整理できます。1分診断で向いている働き方を見ることもできます
営業に向いているかは営業に向いてる人・向いていない人、すでに仕事を離れている方は35歳で無職になったときも参考にしてください。
まとめ
37歳で「スキルなし」と感じていても、仕事の中で身につけた力は残っています。30代後半で転職した人は、賃金が増えた人と減った人に分かれました。現場で聞いたのは、35歳以上は社会人経験と信頼しやすさで評価されること、給料は数年分の合計で見ること、条件だけで選ばないことでした。
年齢を重ねるほど転職が難しくなるのは事実で、動かなかった人からは「あの時やっていれば、これくらいの年収になっていたのかもしれない」という声も聞きます。家族の反対で動かなかった人は、その後も挑戦できず、年齢を重ねて難しくなっていきました。数年後、本当に後悔しないか。そう考えて、自分にどんな選択肢があるのかを、37歳の今のうちに一度確かめておきましょう。
スキルがないと思っている人でも、あなたに合った仕事なら、30代後半から年収を上げる道はあります。何をしたいか決まっていなくても、書き出した9つの答えを持って話すところから始められます。
「37歳 スキルなし」が自分の場合どうなのか、話して確かめたい方へ
よくある質問
37歳でスキルも資格もありません。それでも転職できますか?
できます。現場で一番差がつくのは、経歴や資格ではなく転職理由です。スキルがないと感じていても、業種が変わっても持っていける力(ポータブルスキル)は今の仕事の中にあります。まずは本文のチェックリストで書き出してみてください。
36歳・スキルなしで未経験の営業に移ると、年収は下がりますか?
1年目は下がることもあります。監修者の渡辺は「5年単位で考えたら、給料の合計が格段に上がるケースは十分にある」と話しています。移った年だけで決めず、数年分の合計で比べてください。
37歳の女性・スキルなしでも転職できますか?
できます。採用の現場では、細やかさや丁寧さが必要な営業で、女性が評価されやすいと見ています。なお、35〜39歳の転職入職率は女性10.5%・男性7.9%で、女性の方が高い数字です(厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」・パートを含む)。子育て中でも、残業の調整ができるなら、面接でそう伝えましょう。
38歳・39歳で資格なしでも転職できますか?資格を先に取るべきですか?
資格がなくても転職はできます。資格なしで入社し、入社後に宅建を取った人もいます。応募したい仕事に資格が必須かどうかを先に確かめ、必須でなければ、資格の勉強より転職理由と経験の書き出しを先に進めましょう。
30代後半・スキルなしの転職でつまずく人は、何が違いますか?
現場で聞いた言葉では、営業で成果が出るまで耐えられなかった人や、稼げる仕事をすぐに稼げると思って入った人が、つまずいていました。本文の「30代後半で、うまくいく人・つまずく人はどこで分かれる?」の表にまとめています。
37歳で無料で学べる公的な職業訓練はありますか?
仕事を探している人向けに、ハロートレーニング(公的職業訓練)があります。受講料は無料で、テキスト代は自己負担です。申込みはハローワークで、職業相談のあとに受講を申し込みます。
- 給料が上がらず、このままでいいか迷っている方
- 未経験の仕事に移りたいが、35歳以降で大丈夫か不安な方
- 転職エージェントで紹介できる求人がないと言われた方
- 厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」(個人調査 表13・表19・表20)
- 厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」転職入職者の状況(図4-1・図4-2・図4-3・表5・表6)
- 総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年平均」表Ⅱ-3
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」第10表
- 労働政策研究・研修機構「企業の多様な採用に関する調査」(2017年公表 図表16)
- 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「試験実施概況(令和7年度以前の過去10年間)」
- job tag(厚生労働省)「住宅・不動産営業」「医薬品販売/登録販売者」
- 厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)」
- 厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」
- 厚生労働省「教育訓練給付制度」
人材紹介の仕事に約5年携わり、人材紹介会社で事業部の責任者も務める。これまで数千人以上の求職者と面談。営業職への転職支援を得意とする。印象に残っているのは、営業未経験だった40代の方が転職し、3年目以降に年収2000万円を超えたこと(個人の実績で、全員が同じようになるわけではありません)。「年齢に関係なく、キャリアは変えることができる。」
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執筆:35歳からの稼げる転職 編集部。採用の現場で見てきた実例と、公的な統計をもとに書いています。