転職理由の伝え方は?35歳以上で面接に通る人・落ちる人の違いと、本音の言い直し方
35歳以上でも、面接で話す転職理由は「給料を上げたい」という本音のままで構いません。選考で落ちた人の転職理由は、「楽をして給料を上げたい」「大手だから」のように、その先にしたいことが見えない言い方でした。中途採用で企業が求める人物像は「専門分野の一定度の知識・スキル」53.9%、「ポテンシャルがある人」34.9%です(JILPT調査)。
面接で必ず聞かれる「転職理由」。本当は「給料を上げたい」「この会社にいても先が見えない」なのに、それをそのまま言っていいのか分からない。35歳を過ぎると、若い人のように「挑戦したいです」だけでは通らない気もする。
この記事は、転職理由の伝え方の全体をまとめたものです。採用の現場で見てきた「通った言い方」と「落ちた言い方」、中途採用で企業が求める人物像と辞めた理由の公的調査、35歳を過ぎて仕事を変えた人の例をもとに、思っていることを面接の言葉にする順番を説明します。理由別の例文や詳しい話は、各章からそれぞれの記事へ案内します。職種別の例文と英語面接は、手元に確かな材料がないため扱いません。
転職理由は、本音のまま伝えていい?
転職理由は、本音のままで構いません。「給料を上げたい」も、面接でそのまま言えます。選考で落ちるのは理由の中身より、その先にしたいことが見えない言い方です。
「給料を上げたい」は言っていい?
そのまま言って問題ありません。「稼ぎたい」と話して選考に通った人がいます。年収の話も、面接では普通に伝えています。
気をつけたいのは、「楽をして給料を上げたい」と聞こえることです。同じ「給料を上げたい」でも、成果を出して上げたいのか、楽をしたいのかで、面接官の受け取り方は変わります。上げたい目的と、そのために何をするのかを一言添えると、前者だと伝わります。
言い換えすぎると、何が起きる?
「給料が低い」を「成果を正当に評価される環境で貢献したい」は、よく言われる言い換えです。言い換え自体は悪くありません。ただ、元の気持ちが消えるほど整えると、質問を重ねられたときに話がかみ合わなくなるのが難点です。
本音を隠している転職理由は、選考で落ちる理由の1つです。面接官は「なぜそう思ったのですか」と掘り下げてきます。そのときに言葉が詰まるくらいなら、思ったことを残した言い方の方が通ります。
「一身上の都合」だけで済ませていい?
履歴書の退職理由の欄に、自己都合なら「一身上の都合により退職」と書くのも一つの書き方です。ただ面接では、その中身を聞かれることがあります。「一身上の都合です」だけで止めると、何を求めて動くのかが伝わらず、ここまでに書いた「本音を隠す」と同じ受け取られ方になります。
面接官は転職理由から、何を読み取ろうとしている?
面接官が転職理由を聞いて想像しているのは、入社した後のあなたの働き方です。採用の現場で聞く限り、企業が気にしているのは「この人はうちに来て力を出してくれるか」です。辞めた事情を細かく知りたいわけではありません。
入ってから力を出してくれる人か?
辞める理由だけを話して終わると、面接官は次の会社でのあなたを想像できません。「給料が上がらないので辞めます」で止めず、「成果が年収に反映される仕事で、前の職場で続けてきた〇〇を生かしたい」まで話すと、入社後の姿が浮かびます。
35歳以上の面接で詰まりやすい質問に「これまでの経験をどう活かすか」があり、転職理由はこの質問とつながっています。答え方は、前の仕事でやってきたことを一段広い言葉にまとめ(抽象化)、応募先の仕事の場面に当てはめる(具体に落とす)順番です。詳しくは35歳以上・40代の面接で落ちる理由にまとめています。
同じ理由で、また辞めないか?
転職理由が「人間関係が嫌だった」だけだと、面接官は「うちでも同じことが起きたら辞めるのでは」と考えます。人間関係が理由で辞めたのに、次の会社を結局また給料や休みの条件で選んでしまう人もいました。
だからこそ、次の会社で何を変えたいのかを話せると、同じ理由で辞めない根拠になります。人間関係が理由のときの話し方と会社の選び方は、転職理由が人間関係のときで詳しく扱っています。
35歳以上は、若い人と何が違って見られる?
正直に書くと、35歳と45歳なら若い方が求められやすい面はあり、扱いやすさもその理由です。一方で、35歳以上が評価されるのは、これまでの社会人経験と信頼しやすさです。若いと不安に思われる営業の仕事もあります。
50代で転職が決まる人には、営業経験がある人が多い、というのが現場の実感です。45歳を過ぎたら、経験を一度抽象化して、応募先の仕事の具体に落として話します。「挑戦したい」だけで止めず、何に挑戦して、これまでの何を使うのかまで言葉にしておきましょう。
中途採用で、企業はどんな人を求めている?
労働政策研究・研修機構(JILPT)が、2016年度に正社員の中途採用をした企業3,752社に「求める人物像」を聞いています(複数回答)。「専門分野の一定度の知識・スキルがある人」が53.9%、「ポテンシャルがある人」が34.9%、「若年層の人」が31.7%でした。
続くのは「専門分野の高度な知識・スキル」28.4%、「一定のマネジメントの能力・経験」24.9%、「幅広い経験」21.7%です。「若年層の人」が31.7%あり、年齢の壁がないとは言えません。
企業の規模で見ると、従業員100人未満では「若年層の人」34.9%、「ポテンシャルがある人」34.1%です。1,000人以上では「若年層の人」21.6%と低く、「ポテンシャルがある人」40.3%、「専門分野の高度な知識・スキル」44.1%でした。
一番多いのは「専門分野の一定度の知識・スキル」なので、転職理由には前の仕事で身につけたことを1つ入れておきます。年齢の見られ方は企業の規模によっても違うため、1社の結果だけで「年齢で無理だ」と決めずに応募先を広げてください。
35歳を過ぎて仕事を変えた人は、どんな本音から動いた?
35歳を過ぎて仕事を変え、年収を上げた人は実際にいました。ここで紹介するのは、本音の転職理由がはっきりしている前職の例です。
「頑張っても給料が変わらない」は転職理由になる?
なります。採用の現場で見てきた、教員・公務員・自衛隊から稼げる仕事に移った人は、「安定してもらえる」こと、つまり頑張っても給料が変わらないことに不満を持っている人がほとんどでした。安定は長所でもありますが、本人にとっては動く理由になっていました。
年収480万円 → 4年目に800万円。
年収500万円 → 3年目に750万円。
※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。
2人とも、入社前より250万円以上高い年収になっています。2人が面接でどんな言葉を使ったかまでは記録がありません。ただ、同じ前職から移る人の不満は、「頑張った分が返ってくる仕事に移りたい」という形で、そのまま転職理由になります。
その不満は、面接でどんな言葉になる?
たとえば次のように組み立てます。動く理由、その先にしたいこと、前の仕事のエピソードの3つです。
「今の仕事は安定していますが、成果を出しても給料が変わりません。家族のために選択肢を増やしたいので、成果が年収に返ってくる仕事に移りたいと考えました。前の職場では〇〇を任され、△△を工夫して続けてきました。その経験を御社の□□で生かしたいです。」
「安定が嫌だ」とだけ言うと、不満を言う人に聞こえます。動く目的と、持っていく経験を足すと、同じ不満が前向きな転職理由になります。
通る転職理由と落ちる転職理由は、どこで分かれる?
分かれ目は、言葉のきれいさより、動く理由と「動いて何をしたいか」がそろっているかです。採用の現場で見てきた、選考で落ちた人の転職理由は次の5つです。
| 落ちた人の転職理由 | 面接官にどう聞こえるか | 言い直す方向 |
|---|---|---|
| 楽をして給料を上げたい | 自分から成果を取りにいく人に見えない | 上げたい目的と、何をするかを足す |
| なんか飽きた | 次の会社でもすぐ飽きそう | 何に物足りなさを感じ、次に何をしたいか |
| どこの会社にも言える理由 | うちである必要がない | 応募先の仕事にしかない点とつなげる |
| 本音を隠している | 話がかみ合わず、信用しにくい | 思ったことを残したまま言い方を整える |
| 大手だから | 何をしたいのかが見えない | 「なぜ大手か」を掘り下げて出てきた理由を話す |
※左の列は、選考で落ちた人の転職理由です。中央と右の列は、それをもとに編集部が整理したものです。
「楽をして給料を上げたい」は、なぜ落ちる?
本人が「楽をして」と言わなくても、そう聞こえる話し方があります。たとえば「今より給料が高いので応募しました」だけで終わる場合です。給料の話をするなら、成果を出して上げたいこと、そのために続けてきたことも一緒に話します。
「なんか飽きた」「どこにでも言える理由」は、なぜ通らない?
「なんか飽きた」は、次の会社でも同じことが起きると思われます。「成長できる環境で働きたい」のような、どこの会社にも言える理由は、聞いた面接官が「それならうちでなくてもいい」と感じるものです。何に物足りなかったのか、応募先のどの仕事なら満たせるのかまで言葉にすると通ります。
本音を隠すと、なぜ見抜かれる?
面接官は、転職理由と志望動機、職務経歴書の中身を合わせて聞くものです。隠して作った理由は、どこかで他の話と合わなくなります。掘り下げの質問に詰まると、内容より「何か隠している」という印象が残るものです。
通った人は、どんな言葉を使っていた?
選考に通った人の言い方は、どれもシンプルでした。
- 「家族のために、選択肢を増やしたい」
- 「成長したい」
- 「稼ぎたい」
きれいな言葉を選んだわけではありません。本音別の例文は転職理由の例文に、年収アップを伝える例文は転職理由「キャリアアップ」の伝え方にまとめています。
「大手に行きたい」は、どう言い直せば通る?
「大手だから」は、そのままでは落ちる転職理由です。ただ、言い直して通る理由に変わった例があります。
「なぜ」を重ねると、何が出てくる?
最初は「大手に行きたい」と話していた人がいました。なぜ大手なのかを整理すると、本当の理由は「選択肢を増やして、この後安定したい」でした。
「大手」は手段で、求めていたのは「この先の安定と選択肢」でした。この形になれば、大手でなくても、それが得られる会社を選べます。面接でも「何をしたいのか見えない」と受け取られずに済みます。
給料が大事だと気づいたら、それも言う?
言って問題ありません。この人は話を進めるうちに、給料も大事だと分かりました。「選択肢を増やして安定したい。そのためには給料も大事」という形なら、隠しごとのない筋の通った転職理由になります。
一人で整理できないときは?
「大手だから」で止まっていた人も、なぜを重ねると本当の理由が出てきました。自分にも「なぜ」を何度か聞いてみてください。それでも止まるときは、人に話しながら整理すると、自分では気づかなかったきっかけが見えてくることがあります。
本音別に、何を足して話せばいい?
辞めたい理由の種類ごとに、足す中身が違います。下の表は、面接の言葉にするときの足し方を、詳しい記事と合わせてまとめたものです。
| 辞めたい理由 | 面接で足す中身 | 気をつけること | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| 給料を上げたい | 上げたい目的と、成果を出すために何をするか | 「楽をして」と聞こえないように | キャリアアップの伝え方 |
| 人間関係がつらい | 次の職場でどう人と関わりたいか | 特定の人の悪口にしない | 人間関係の伝え方 |
| 労働時間・休みを変えたい | 時間の使い方を変えて何をしたいか | 条件だけで選んでいると思われないように | 転職理由の例文 |
| 会社の将来が不安 | この先どんな働き方で安定したいか | 会社の悪口にしない | 転職理由の例文 |
| 給料が上がる見込みがない | 上がり幅がない状況と、次で伸ばしたいこと | 数字で現状を話せるようにする | 給料が上がらないとき |
| リストラ・早期退職 | 事実と、次に何をしたいか | 早期退職は応じた理由を話せるように | 45歳でリストラされたら |
※転職理由の考え方(隠さない・次にしたいことを話す・悪口にしない・条件だけで選ばない)をもとに、編集部が整理したものです。
表のうち3つを、「理由→したいこと→エピソード」の型で短い例文にするとこうなります。
- 労働時間・休み:「休日出勤が続き、家族との時間が取れませんでした。働く時間を整えて、その分を成果に集中させたいです。前の職場では〇〇の段取りを見直し、残業を減らしました。」
- 会社の将来が不安:「会社の業績が落ち、この先の働き方が見えなくなりました。長く腰を据えて成果を出せる環境で働きたいです。前の職場では〇〇を続けて任されてきました。」
- 給料が上がる見込みがない:「今の会社では役職が埋まり、これ以上給料が上がる道がありません。成果が年収に返る仕事で伸ばしたいです。前の職場では〇〇で数字を上げてきました。」
※編集部で作った例です。〇〇にはご自身の経験を入れてください。
35〜39歳の人は、どんな理由で前の会社を辞めている?
厚生労働省の「令和2年 転職者実態調査」で、自己都合で辞めた転職者に理由を3つまで聞いた結果です。35〜39歳で最も多いのは「会社の将来に不安を感じた」29.1%でした。全年齢で最も多いのは「労働条件(賃金以外)がよくなかった」28.2%です。
| 辞めた理由 | 35〜39歳 | 全年齢 |
|---|---|---|
| 会社の将来に不安を感じた | 29.1% | 23.3% |
| 労働条件(賃金以外)がよくなかった | 25.9% | 28.2% |
| 満足のいく仕事内容でなかった | 25.0% | 26.0% |
| 賃金が低かった | 22.9% | 23.8% |
| 人間関係がうまくいかなかった | 18.0% | 23.0% |
| 能力・実績が正当に評価されない | 17.6% | 15.3% |
出典:厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」表16 自己都合による離職の理由(3つまでの複数回答・令和2年。自己都合で辞めた転職者=100)
40代・50代を含む年代別・男女別の辞めた理由は、転職理由ランキングで別の調査から紹介しています。
転職で解決できないことを理由にすると?
転職理由は、応募先で叶うことにつなげて話すのが原則です。応募先でも変わらないことを理由に挙げると、面接官は「うちに来ても同じでは」と考えます。たとえば給料や休みの条件だけを理由にして、応募先で何をしたいのかが出てこない場合です。条件だけで選んでいると受け取られないよう、応募先で叶えたいことまで話します。
言わないことは決めておく?
決めておくと、本番で余計な話をせずに済みます。前の会社や特定の人の悪口は、思っていても面接では話しません。辞めた事情を細かく説明するより、次の会社で何をしたいのかに時間を使います。隠すこととは違い、話す順番と量を選ぶだけです。
会社都合(リストラ・早期退職)で辞めたときは?
リストラで辞めた人は、実際にそのまま話しています。
会社都合で辞めても、次が決まった例はあります(面接で何を話したかの記録はありません)。
年収450万円 → 3年目に650万円(退職から入社まで2か月)。
※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。
早期退職の募集に応じた場合は、仕方ない理由があったかどうかが大事です。深掘りすると、しっかりした理由が見つかることもあります。その理由と、次の会社でしたいことをつなげて話すのが基本です。
理由がいくつもあるときは?
辞めたい理由が給料にも人間関係にもある場合は、一番動かされた理由を1つ選んで話すと、話がまとまりやすくなります。ほかの理由は、聞かれたら正直に答えれば十分です。選ぶときは、次の会社でかなえたいことにつながる理由を軸にしましょう。
転職回数が多いときは?
転職回数が多い人は、それぞれの会社で工夫したことの中身が伝わるように話すことが大事です。毎回の辞めた理由を細かく弁解するより、どの会社で何を身につけ、今回はそれを何に使いたいのかを話します。詳しくは転職回数が多い35歳以上の伝え方にまとめています。家庭の事情や転居で辞めたときは、事実を簡潔に伝え、次の職場では続けて働ける状況だと話すとよいでしょう。
転職理由はどんな順番で、どれくらいの長さで話す?
順番は「なぜ動くか→次の会社でしたいこと→前の仕事のエピソード→応募先でどう生かすか」です。目安は、辞めた理由は短く、これからのことを多めにすることです。35歳以上では、そこに経験の中身を1つ入れると話に重みが出ます。
転職理由・退職理由・志望動機は、どう違う?
3つは似ていますが、聞かれている中身は別物です。
| 言葉 | 答える問い | 35歳以上が入れたい中身 |
|---|---|---|
| 退職理由 | なぜ今の会社を辞めるのか | 事実を短く。悪口にしない |
| 転職理由 | なぜ動き、次に何を求めるのか | 動く理由と、次にしたいこと |
| 志望動機 | なぜこの会社を選んだのか | 求めるものが応募先にある理由と、経験の生かし方 |
※一般的な使い分けに、この記事で紹介した考え方(動く理由と次にしたいこと・経験の生かし方)を合わせて編集部が整理したものです。
転職理由で話した「求めるもの」が応募先にあるから選んだ、という流れになると、転職理由と志望動機が1本の話になります。
履歴書・職務経歴書と食い違わないためには?
面接官は、書類を見ながら話を聞きます。書類に「キャリアアップのため」と書いて、面接で「人間関係が理由です」と話すと、どちらが本当なのか面接官には分かりません。書類を出す前に転職理由を固め、同じ軸で書いておきます。
職務経歴書が薄いと、転職理由で「経験を生かしたい」と言っても裏付けが弱いままです。年齢を重ねているのに中身が薄い職務経歴書は、マイナスに受け取られます。具体的なエピソードを足して厚くしておけば、面接で話す内容ともつながるはずです。
話す長さは、どれくらい?
1〜2分を目安にまとめましょう。面接官が途中で質問を挟める短さにまとめ、掘り下げられたら詳しく話す方が会話になります。一度に全部話そうとして長くなると、何が言いたいのか伝わりにくくなります。
暗い話し方は、内容が良くても前向きな転職理由に聞こえません。35歳以上で面接に落ちる人には、態度が悪い、暗い、エピソードを用意していない、という共通点がありました。
面接の前に、転職理由をどう確かめる?
話す前に、次の7つを確かめてください。全部に「はい」と言えたら、そのまま話して大丈夫です。
- 辞めたい理由を、きれいにせずに紙に書き出した
- その理由に、動いて叶えたいことを足した(家族のため、選択肢を増やすため、成長するため、など)
- 前の仕事で工夫したことを1つ、具体的な場面で話せる
- 「なぜ」を重ねて聞かれても、答えが詰まらない
- 応募先の仕事のどこで経験を生かすかを言える
- 履歴書・職務経歴書と、話す転職理由の軸が同じになっている
- 前の会社や特定の人の悪口が入っていない
まとめ
転職理由は本音のままで話せます。落ちた人に共通していたのは何のために動くのかが見えないことで、目的と前の仕事のエピソードを足すと、35歳以上の経験と信頼しやすさが伝わる転職理由になります。
自分の気持ちと向き合おうとしているなら、それが準備の一歩目です。経歴や資格より大事なのは、頑張りたい気持ちがあること。あなたに合った仕事なら、35歳を過ぎてからでも大丈夫です。この記事で紹介した3人のように、35歳を過ぎてから年収を上げた人もいます。
一方で、年齢を重ねるほど転職が難しくなるのも事実です。動かなかった人からは「あの時やっていれば、これくらいの年収になっていたのかもしれない」という声を聞きます。数年後に後悔しないために、今の気持ちを言葉にして、合う仕事があるかだけでも確かめておきませんか。
「転職理由 伝え方」が自分の場合どうなのか、話して確かめたい方へ
よくある質問
転職理由は本音で伝えていいですか?
本音で話して問題ありません。「稼ぎたい」「家族のために選択肢を増やしたい」と本音で話して選考に通った人がいます。反対に、本音を隠した転職理由は話がかみ合わず、落ちる理由の1つです。その先にしたいことを足して話すと伝わります。
35歳以上の転職理由で「給料を上げたい」は不利ですか?
不利ではありません。「給料を上げたい」は面接でそのまま言えます。落ちるのは「楽をして給料を上げたい」と聞こえる言い方です。上げたい目的と、そのために何をするのかまで話しましょう。
面接官は転職理由で何を見ていますか?
採用の現場で聞く限り、企業が転職理由から知りたいのは「この人はうちに来て力を出してくれるか」です。辞めた理由の細かい事情より、その理由から次の会社で何をしたいのかが見られています。同じ理由でまた辞めないかを気にする面接官もいます。
転職理由と志望動機は何が違いますか?
転職理由は「なぜ今の会社を出て、次に何を求めるか」、志望動機は「なぜこの会社を選んだか」です。転職理由で話した「求めるもの」が、応募先にある理由として志望動機につながっていると、話に筋が通ります。
リストラや早期退職が転職理由のときは、どう話せばいいですか?
リストラで辞めた人は、実際にそのまま話しています。早期退職に応じた場合は、仕方ない理由があったかどうかが大事です。なぜ応じたのかを掘り下げると、しっかりした理由が見つかることもあります。
転職理由がうまく言葉にできません。どうすればいいですか?
まず思っていることをそのまま紙に書き出し、その先にしたいことを足してください。そのうえで、前の仕事で工夫したことを1つ思い出します。一人で本音にたどり着けないときは、人に話しながら整理すると見えてくることがあります。
- 給料が上がらず、このままでいいか迷っている方
- 未経験の仕事に移りたいが、35歳以降で大丈夫か不安な方
- 転職エージェントで紹介できる求人がないと言われた方
人材紹介の仕事に約5年携わり、人材紹介会社で事業部の責任者も務める。これまで数千人以上の求職者と面談。営業職への転職支援を得意とする。印象に残っているのは、営業未経験だった40代の方が転職し、3年目以降に年収2000万円を超えたこと(個人の実績で、全員が同じようになるわけではありません)。「年齢に関係なく、キャリアは変えることができる。」
プロフィール ›
執筆:35歳からの稼げる転職 編集部。採用の現場で見てきた実例と、公的な統計をもとに書いています。