40代で仕事を辞めたいと思ったら?男女別の辞めた理由と、辞める前に確かめること
40代で仕事を辞めたいときは、まず辞めたい理由が「会社と話せば変わるもの」かを確かめます。厚生労働省の調査では、40〜44歳で転職した人の45.9%は前の会社より賃金が増えました。変わらないと分かったら、在職中に次を探しましょう。
朝、会社に向かう足が重い。給料は上がらず、職場の空気にも疲れた。でも40代で辞めて次がなかったら、家族はどうなるのか。そう考えて、誰にも言えないまま毎日が過ぎていく。
この記事では、40代で転職した人が前の会社を辞めた理由を、国の調査で男女別・40代前半と後半に分けて見ます。そのうえで、辞めたい理由ごとに「辞めていいか、もう少し残るか」の考え方を表にしました。退職代行や転職サービスの比較、起業、休職制度の使い方は、この記事では扱いません。
40代で仕事を辞めたい。辞める前に何を確かめる?
最初に確かめるのは、辞めたい理由が「会社と話せば変わるもの」かどうかです。変わらないと分かったら、在職中に次を探して構いません。40〜44歳で転職した人の45.9%は、前の会社より賃金が増えています。
40代で辞めたいと思うのは、甘え?
甘えではありません。厚生労働省の「転職者実態調査」では、40〜44歳で転職した人の79.0%が、自己都合で前の会社を辞めていました。45〜49歳でも74.5%です。
40代で仕事を変える人も、珍しくはありません。「雇用動向調査」によると、1年の間に転職して新しい会社に入った人の割合(転職入職率)は、男性で40〜44歳6.8%、45〜49歳6.0%でした。
辞めたくなった理由も、人によって違います。次の章で見るとおり、給料、人間関係、労働時間、会社の将来などに分かれています。辞めたい気持ちの良し悪しより、その理由がこの先変わるかどうかを見てください。
疲れているだけ?それとも本当に辞めたい?
眠れない、朝起き上がれないといった状態が続くなら、辞めるかどうかを決める前に休むことを優先してください。後半の「心や体がしんどいときは、どこに相談する?」で公的な窓口を紹介しています。
そうでなければ、辞めたい理由を紙に書き出してみましょう。「上司と合わない」「給料が上がらない」のように、1行に1つずつ書きます。書いた理由ごとに、この記事の判断表と照らし合わせていきます。
辞めたい気持ちは、どこで整理すればいい?
整理するときの問いは3つです。
- この理由は、上司や会社と話せば変わる見込みがあるか
- 今の会社で、この先いくらまで給料が上がるか
- 3年後も同じ理由で辞めたくなっていそうか
3つとも「変わらない」「上がらない」「辞めたくなっていそう」なら、動いて構いません。反対に残った方がいいのはどんな場合かは、後半の「辞めない方がいいのは?」で整理しています。
40代は何が理由で辞めている?男女別・前半と後半の違いは?
40代の「辞めたい理由」は、男女と40代前半・後半で入れ替わります。厚生労働省の「雇用動向調査」で、転職した人が前の会社を辞めた理由の上位3つを並べました。
| 順位 | 男性 40〜44歳 | 男性 45〜49歳 | 女性 40〜44歳 | 女性 45〜49歳 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 職場の人間関係 16.0% | 給料など収入が少ない 14.3% | 給料など収入が少ない 15.1% | 労働時間・休日などの条件 15.3% |
| 2位 | 給料など収入が少ない 10.5% | 人間関係・会社の将来が不安 各10.0% | 労働時間・休日などの条件 12.3% | 定年・契約期間の満了 12.9% |
| 3位 | 会社の将来が不安 10.2% | 労働時間・休日などの条件 8.3%(2位が同率のため次点) | 職場の人間関係 8.4% | 給料など収入が少ない 12.5% |
出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」表5 転職入職者が前職を辞めた理由。「その他の個人的理由」(16.5〜20.3%)と「その他(出向など)」は除いて順位をつけています。
40代前半の男性は、人間関係で辞めている?
40〜44歳の男性では、「職場の人間関係」が16.0%で、その他を除くと最も高い理由です。同じ男性でも45〜49歳では10.0%に下がります。
人間関係が理由のときの考え方は、この後の「人間関係が理由なら、まず何をする?」にまとめました。面接での話し方まで含めた考え方は、人間関係が理由の転職で詳しく読めます。
40代後半の男性は、給料が理由?
45〜49歳の男性では、「給料など収入が少ない」が14.3%で最も高くなります。40〜44歳の10.5%より4ポイント近く高い数字です。
給料が理由なら、確かめることははっきりしています。今の会社で、この先いくらまで上がるかです。上がり幅がないなら、動くことを考えてください。40代の年収の平均と家計については、40代で年収400万円は低い?にまとめています。
40代女性は、どんな理由で辞めている?
40〜44歳の女性は、「給料など収入が少ない」15.1%と「労働時間・休日などの条件」12.3%が上位です。40〜44歳の女性では「出産・育児」も8.1%あり、45〜49歳(0.3%)との差が大きい項目です。
45〜49歳の女性では、「労働時間・休日などの条件」が15.3%で最も高くなります。2位の「定年・契約期間の満了」12.9%は、契約の終わりによるもので、自分から辞めた理由ではありません。女性の次の仕事の選び方は、後半の「40代女性が辞めたいとき、次の仕事はどう選ぶ?」で扱います。
理由を3つまで選ぶと、何が上位になる?
雇用動向調査は、一番の理由を1つ選ぶ形です。別の調査(転職者実態調査)では、自分の都合で辞めた人に理由を3つまで選んでもらっています。40代前半と後半を並べると、次のとおりです。
最も高いのは、40〜44歳では労働条件(賃金以外)と仕事の内容が並んで29.1%、45〜49歳では労働条件の29.2%でした。目を引くのは45〜49歳の「能力・実績が正当に評価されない」で、24.2%と40〜44歳の13.0%から大きく上がります。この2つの調査は、年も聞き方も違うので、数字どうしを直接比べないでください。
理由別に考える。辞めていい?もう少し残る?
あなたの辞めたい理由を、下の表に当てはめてみてください。「辞めていいサイン」に当てはまるなら、動いて構いません。
| 辞めたい理由 | 先に会社と話して確かめること | 辞めていいサイン | 次の会社で確かめること |
|---|---|---|---|
| 給料が少ない | この先いくらまで上がるか。昇給の見込みと時期 | 上がり幅がない。引き止めで額も時期も示されない | 給料の決まり方。固定給か、成果で上がる部分があるか |
| 人間関係 | 上司や人事に相談して、異動や担当の変更ができるか | 話しても変わらなかった | 一緒に働く人・職場の雰囲気 |
| 労働時間・休日 | 残業や休みを調整できるか | 調整を頼んでも変わらない | 残業や休みの実態。どこまで調整できるか |
| 評価されない・仕事内容が合わない | 評価の基準と、役割を変えられるか | 役割を変えてもらえず、この先も同じ評価が続きそう | あなたの話し方・志向性・経験が活きる仕事か |
| 会社の将来が不安 | 事業の見通しを上司に聞く | 上司に聞いても見通しが分からず、不安が解けない | 入社前に聞いた話と実際が違わないか |
※採用の現場で見てきた考え方(上がり幅がない人は動いた方がいい、辞めたいのに残った人は会社と話していた、引き止めの判断)をもとに編集部が整理した表です。
給料が理由なら、どう決める?
今の会社でこれから上がり幅がないなら、動いた方がいい人です。年収を上げたい気持ちは、隠さなくて構いません。面接で「給料を上げたい」と言うのも問題ありません。
比べるときは1〜2年ではなく、5年単位の給料の合計で見てください。
人間関係が理由なら、まず何をする?
辞めたいと言っていたのに残った人は、会社の人としっかり話していました。不満を伝え、異動や担当替えで変わるかを確かめてから決めても遅くありません。
話しても変わらなかったなら、次を探していい理由になります。気をつけたいのは次の会社の選び方です。人間関係で辞めた人が次で失敗しやすいのは、結局、給料や休みの条件で探してしまうことでした。
労働時間・休日が理由なら?
残業や休みは、上司と話して調整できる場合があります。調整を頼んでも変わらないなら、動き出していい段階です。
次の会社を選ぶときは、残業や休みの実態と、どこまで調整できるかを入社前に確かめてください。子育て中の方の考え方は、後半の「子育て中で、残業が心配なときは?」で扱います。
評価されない・仕事が合わないと感じたら?
まず、評価の基準を上司に聞いてみてください。役割を変えてもらえるなら、残る道もあります。この先も同じ評価、同じ仕事が続きそうなら、次を考える時期です。
合う仕事は、条件ではなく、あなたの話し方・志向性・過去の経験から見極めます。採用の現場で見ているのも、この3つです。
「給料を上げる」と引き止められたら?
退職を伝えたときに揉めやすいのが、「給料を上げるよ」という引き止めです。本当に給料や役割が良くなるなら、残っていい。3年後にまた辞めたくなりそうなら、辞める。これが判断の基準です。
上がる額と時期を聞いても具体的な答えがなく、「それで数年やってみて…」と思うだけなら、辞めた方が良いかもしれません。引き止めに応じると、その後の選択肢がなくなることもあります。
辞めない方がいいのは?
今は辞めない方がいいのは、次の2つに当てはまる場合です。
- すでに十分な年収があり、なんとなく辞めたいだけのとき
- 引き止めで、給料や役割が本当に良くなるとき(額と時期がはっきり示されたとき)
どちらでもなく、話しても変わらないなら、在職中に次を探しましょう。
40代で動いて年収を上げた人は?
40代で今の仕事に区切りをつけ、年収を上げた人がいます。採用の現場で見てきた例です。
40代前半で動いた人は?
年収380万円 → 3年目に600万円。
40代後半で動いた人は?
年収500万円 → 2年目に600万円。
年収420万円 → 2年目に530万円。
40代後半からでも、年収を上げた人はいます。選考で一番差がつくのは、経歴や資格より、なぜ動くのかという転職理由です。
40代女性で動いた人は?
年収330万円 → 2年目に520万円。
年収300万円 → 2年目に480万円。
※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。
40代で転職すると、給料は上がる?下がる?
厚生労働省の「雇用動向調査」では、40代で転職した人のうち、前の会社より賃金が増えた人の方が、減った人より多くいます。
| 転職した年齢 | 賃金が増えた | 賃金が減った | 変わらない | 1割以上増えた(増えたの内数) |
|---|---|---|---|---|
| 40〜44歳 | 45.9% | 29.0% | 23.7% | 33.2% |
| 45〜49歳 | 46.4% | 23.8% | 26.9% | 29.1% |
| 55〜59歳(参考) | 27.4% | 36.6% | 33.6% | 17.3% |
出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」表6 転職入職者の賃金変動状況(前職が雇用者で、調査時点で在籍している人)
55〜59歳になると、減った人が増えた人を上回ります。年齢ごとに別の人を並べた数字ですが、40代はまだ増えた人の方が多い年代です。
実例の年収は、移って2〜3年目の数字です。
未経験で営業に移ると、1年目の年収は下がることもあります。それでも初年度しっかり取り組めば、前の年収を超えられる会社も多くあります。
次を決めずに辞めても大丈夫?
次を探すのは、在職中が基本です。在職中と辞めてからを、お金の面で比べました。
| 比べること | 在職中に探す | 辞めてから探す |
|---|---|---|
| 収入 | 給料が続く | 止まる。40代が世帯主の勤労者世帯の消費支出は月30万6,379円で、3か月分なら約92万円 |
| 失業手当 | 対象外 | 自己都合などの一般の離職者は90〜150日。会社都合で離職した45〜59歳は最大330日 |
| 向いている人 | 基本はこちら | 心や体がつらくて、続けられないとき |
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」総世帯のうち勤労者世帯・世帯主40〜49歳(JILPT「データブック国際労働比較2026」第9-3-1表で確認。税金・社会保険料は含まない。世帯ごとに違います)、ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」。3か月分は月の消費支出に3をかけた目安です。
40代前半は、辞める前後にどのくらいの期間で動いている?
厚生労働省の「転職者実態調査」で、40〜44歳で転職した人の期間を見ると、次のとおりです。
- 転職活動を始めてから前の会社を辞めるまで(表19):1か月未満22.4%、1〜3か月未満23.9%。合わせて46.3%の人は、辞める3か月前までに活動を始めていました
- 前の会社を辞めてから今の会社に入るまで(表20):離職期間なし27.2%、1か月未満30.1%。合わせて57.3%の人が、離職期間なしか1か月未満で次の会社に入っていました
出典:厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」表19・表20(40〜44歳)
2つは別々に集計した数字で、両方に当てはまる人の割合ではありません。在職中に探せば、給料が続く分、上の表のお金の心配をしなくて済みます。
失業手当は何日もらえる?
ハローワークの基本手当(失業手当)の日数は、辞め方と雇用保険に入っていた期間で決まります。
- 一般の離職者(自己都合など。年齢は問わない):加入10年未満は90日、10〜20年は120日、20年以上は150日
- 会社都合で離職した特定受給資格者で35〜44歳:加入期間に応じて90〜270日
- 同じく45〜59歳:90〜330日。330日は加入20年以上の場合
出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」
すでに辞めて次を探している方は、40代で無職になったらも読んでみてください。
心や体がしんどいときは、どこに相談する?
心や体がつらいときは、転職の判断より、休むことと相談を先にしてください。厚生労働省は次の窓口を用意しています。
- こころの耳:働く人とその家族向けの、メンタルヘルスのポータルサイトです。電話・SNS・メールの相談窓口を案内しています(こころの耳)
- 総合労働相談コーナー:職場のトラブルを、専門の相談員が面談か電話で聞いてくれます。予約不要で無料です(総合労働相談コーナーのご案内)
体の不調が続くときは、医療機関にも相談してください。
40代女性が辞めたいとき、次の仕事はどう選ぶ?
40代女性の辞めた理由は、給料と労働時間・休日の条件が上位でした。次を選ぶときも、この2つをどう解決するかが軸になります。
40代女性の給料は、年齢で上がる?
国税庁の調査では、1年を通じて働いた女性の平均給与は、40〜44歳で359万円、45〜49歳で369万円でした。男性(630万円、663万円)と比べると、年齢による伸びが小さくなっています。
出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」第10表(1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与。千円の位を四捨五入)
年齢ごとに別の人を並べた平均で、同じ人の給料の推移ではありません。今の会社で上がる見込みがないなら、給料の決まり方が違う仕事を選ぶことも選択肢の1つです。営業の中でも、細やかさや丁寧さが必要な営業では、女性が評価されやすくなります。
子育て中で、残業が心配なときは?
稼げる仕事で女性が感じやすい壁は、小さい子どもがいること、残業をまったくしたくないことです。うまくいく人は、そこの調整をつけられる人でした。ただ、まったく残業しないのは難しいのが実際です。
面接では「残業は平気か」と聞かれることがあります。調整できることを伝えましょう。本当に残業が難しい事情があるなら、やめておいた方が良い仕事もあります。
次の会社で、また辞めたくならないためには?
辞めたい理由を解決できる会社を選ぶことです。そのために、条件だけで選ばないことと、転職理由を整理しておくことが要ります。
条件だけで選ぶと、どうなる?
合わなくて辞めた人は、次も合わない会社を選んでしまうことがあります。理由は、給料や休みの条件で見て選ぶからです。20年同じ会社で続けてきた人が、転職してから退職を繰り返すことも少なくありません。
入社後に「話とちがった」と感じるのも、つまずきの1つです。社内の人間関係が、入社前に聞いていた話と違ったという例もあります。入社前に確かめることは、40代の転職の失敗にまとめています。
合う仕事かどうかは、何で見る?
あなたの話し方、何を大事にしたいか(志向性)、これまでの経験の3つです。
営業を選ぶ場合、数字を追うのが苦手でも、追い方が合う会社を選べばやっていけます。営業に向いていないのは、人と関わるのが嫌な人、家で仕事をしたい人、ゆったり働きたい人です。パチンコ店・ホテル・エステなどで身につけたホスピタリティは、営業で信頼をつくるときに活きます。
面接で、辞めた理由はどう話す?
面接で問われるのは、前の章で触れた転職理由の中身です。企業はそこから、自社で活躍してくれる人かを読み取ろうとします。選考に通った人の言い方には、「家族のために選択肢を増やしたい」「稼ぎたい」があります。
落ちやすいのは、「楽して給料を上げたい」「なんか飽きた」、どこの会社にも使える理由、本音を隠した理由です。理由をまとめるときは、転職理由の例文も参考にしてください。
移ってから最初の3か月は、何をする?
未経験で営業に移るなら、最初の3か月は知識を学び、先輩から吸収する期間です。成果が出るまでの期間は、早いところで3か月くらいですが、仕事によってかなり違います。
続く人と辞める人の違いは、成果が出ないことを怖がりすぎるかどうかでした。すぐに稼げる仕事ではありませんが、時間をかければ上がっていく、と考えておきましょう。
辞めると決める前に、今週やることは?
今週のうちに、次の6つをやってみてください。
- 辞めたい理由を紙に書き出し、上の判断表のどの行に当てはまるか見る
- 今の会社で、この先いくらまで給料が上がるかを確かめる
- 上司や人事と一度話し、異動や働き方の調整で変わるかを確かめる
- 家族に、考えていることを早めに話す
- これまでの仕事で工夫したことを、具体的な場面つきで3つ書き出す
- 合う仕事があるか、人に聞いてみる(1分診断でも向いている働き方を見られます)
家族には、いつ話す?
話すのは、考え始めた今のうちがおすすめです。家族を説得できた人は、決める前から家族に相談していました。家族からは「年収下がるじゃん」「大変なんじゃないの?」と言われるかもしれません。
反対を受けて動かなかった人は、その後も挑戦できず、年齢を重ねて難しくなっていきました。話しておくことは、反対を避けるためではなく、一緒に考えてもらうためです。
退職を伝えるときに、気をつけることは?
民法では、期間の定めのない雇用は、退職を申し入れてから2週間で終わると決められています。会社の就業規則にも「何か月前に伝える」といった決まりがあるので、先に確かめておきましょう。伝え方の手順は退職の伝え方で読めます。
退職を伝えたときに揉めやすいのは、「給料を上げるよ」という引き止めです。応じるかどうかは、前半の「「給料を上げる」と引き止められたら?」の基準で決めてください。
40代の転職全体の数字を見るなら40代の転職は厳しい?、もう少し先の年代の判断は50代で仕事を辞めたいときが参考になります。
まとめ
40代で仕事を辞めたいなら、まず理由を書き出し、会社と話して変わるものかを確かめましょう。給料の上がり幅がない、話しても変わらない、3年後も同じ理由で迷っていそう。そう感じるなら、在職中に次を探して動いていい人です。
40代は、転職で賃金が増えた人の方がまだ多い年代です。「あの時やっていれば、これくらいの年収になっていたのかもしれない」。これは、動かなかった人が後になって口にする言葉です。40代で動いた人の口から出たのは「年収が上がった」でした。辞めると決めていなくても、選択肢があるかだけは今のうちに確かめておきましょう。
あなたに合った仕事を選べば、40代からでも働き方は変えられます。経歴に自信がなくても、話すところから始められます。
「仕事を辞めたい」が自分の場合どうなのか、話して確かめたい方へ
よくある質問
40代で仕事を辞めたいと思うのは甘えですか?
甘えではありません。厚生労働省「令和2年 転職者実態調査」では、40〜44歳で転職した人の79.0%が自己都合で前の会社を辞めていました。辞めた理由も、労働条件、仕事の内容、会社の将来、人間関係などに分かれています。大事なのは、その理由が今の会社で変わるものかどうかです。
40代女性は、どんな理由で前の会社を辞めていますか?
厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」では、「その他」を除くと、40〜44歳の女性は給料など収入が少ない15.1%、労働時間・休日などの条件12.3%が上位です。45〜49歳の女性は労働時間・休日などの条件15.3%が最も高く、定年・契約期間の満了12.9%、給料12.5%が続きます。
40代で次の仕事を決めずに辞めても大丈夫ですか?
次を探すのは在職中が基本です。40代が世帯主の勤労者世帯の消費支出は月30万円ほどで、収入が止まると3か月で約92万円が出ていきます。ただし心や体がつらくて続けられないときは、先に休むことと公的な窓口への相談を優先してください。
40代で転職すると給料は下がりますか?
下がる人より上がる人の方が多い年代です。厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」では、賃金が増えた人は40〜44歳で45.9%、45〜49歳で46.4%、減った人は29.0%と23.8%でした。ただ、未経験で営業に移ると1年目は下がることもあります。
辞めると伝えたら「給料を上げる」と引き止められました。残るべきですか?
本当に給料や役割が良くなるなら残る、3年後にまた辞めたくなりそうなら辞める、で決めます。上がる額と時期が示されず、「それで数年やってみて…」と思うだけなら、辞めた方が良いかもしれません。
40代で人間関係が理由で辞めたいときは、どうすればいいですか?
辞める前に、一度上司や会社の人と話してみてください。辞めたいと言いながら残った人は、会社としっかり話していました。それでも変わらず次を探すなら、給料や休みの条件だけで会社を選ばず、一緒に働く人や職場の様子まで確かめてください。
- 給料が上がらず、このままでいいか迷っている方
- 未経験の仕事に移りたいが、35歳以降で大丈夫か不安な方
- 転職エージェントで紹介できる求人がないと言われた方
人材紹介の仕事に約5年携わり、人材紹介会社で事業部の責任者も務める。これまで数千人以上の求職者と面談。営業職への転職支援を得意とする。印象に残っているのは、営業未経験だった40代の方が転職し、3年目以降に年収2000万円を超えたこと(個人の実績で、全員が同じようになるわけではありません)。「年齢に関係なく、キャリアは変えることができる。」
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執筆:35歳からの稼げる転職 編集部。採用の現場で見てきた実例と、公的な統計をもとに書いています。