40代キャリアチェンジは何から決める?異業種転職・職種を変える判断と順番
40代のキャリアチェンジは、変えるのが業界か職種かを先に決めると整理しやすくなります。厚生労働省「令和7年 転職者実態調査」で、40〜44歳が今の勤め先を選んだ理由は「仕事の内容・職種に満足がいく」48.3%が最多でした。この数字は転職後に聞いた設問で、職種を変えた人に絞ったものでも、成功率でもありません。
40代になって、今の仕事のまま5年後、10年後を思い描けない。同じ業界で会社を変えるのか、まったく別の仕事に移るのか。決められないまま、求人サイトを眺める日が続いていませんか。
この記事の問いは1つです。キャリアチェンジは、何を、どの順番で変えるのか。材料は、国の転職者実態調査(令和7年)と、採用の現場で面談している渡辺が聞いてきた言葉、職種を変えて年収を上げた方の実例です。
40代のキャリアチェンジは、楽な道ではありません。ただ、夜中まで死ぬほど働く道しか残っていないわけではなく、選べます。
40代のキャリアチェンジは、何から決めればいい?
最初に決めるのは、変えるのが業界か職種か、その両方かです。国の調査で、40〜44歳が今の勤め先を選んだ理由は「仕事の内容・職種に満足がいく」が最多でした。条件より先に仕事の中身から整理することを、編集部は勧めます。
異業種転職と異職種転職は、何が違う?
厚生労働省の転職者実態調査は、勤め先の産業(16区分)と本人の職種(11区分)を別々に分類している調査です。この記事もその分け方に沿い、業界は勤め先が何を事業にしているか、職種は自分が日々する仕事を指します。
動き方は4通りです。変える数が増えるほど、持ち越せるものは減り、確かめることが増えていきます。
| 動き方 | 変わるもの | 持ち越せるもの | 先に確かめること |
|---|---|---|---|
| 同じ業界・同じ職種 | 会社 | 業界の知識と職種の経験 | その不満は、今の会社の中で直せないか |
| 別の業界・同じ職種 | 業界(扱うもの・相手) | 職種の進め方と経験 | 新しい業界の知識を、入社後にどう身につけるか |
| 同じ業界・別の職種 | 職種 | 業界の知識 | 最初に任される仕事と、1年目の給与の出方 |
| 別の業界・別の職種 | 業界も職種も | 仕事のし方と、人との関わり方 | 持ち越すものを、自分の言葉で言えるか |
※「先に確かめること」は編集部の整理で、数字は使っていません。産業・職種の区分は、厚生労働省「令和7年 転職者実態調査の概況」の調査の概要によります。
キャリアチェンジと未経験転職は、同じ?
この記事では、業界か職種を変える転職をキャリアチェンジと呼びます。応募先の職種が初めてなら、未経験転職と同じ扱いです。
資格や経歴に自信がない場合は、資格なし・経歴に自信がなくても年収は上げられる?が書類と面接の準備の足場になります。
扱わないものもあります。転職サービスの比較、職種のおすすめランキング、40代で業種を変えた人の割合です。割合は、国の調査の概況に年齢別の数字が見つかりませんでした。営業への移り方は40代・未経験からの転職は厳しい?で読めます。
職種を変えて年収を上げた人は、どんな仕事に移った?
40代で営業に移った方は、何に一番苦労した?
採用の現場で見てきた、営業に移って年収を上げた40代が一番苦労したのは、最初の見込みつくりです(営業の選び方は40代・未経験からの転職)。
年齢の近い例として、30代後半で営業以外に移った人は?
営業以外に移った例は、年齢の近い30代後半の3人を紹介します。
年収380万円 → 4年目に700万円。
年収400万円 → 4年目に700万円。入社後に資格を取りました。
年収は目安で、転職後の年数は人によって違う点に注意してください。個人の実績で、全員が同じになるとは限りません。ほかに、38歳・倉庫作業から大型トラックドライバーに移り、360万円から3年目に650万円になった方もいました。
3人とも前と違う種類の仕事に移っています。30代後半のほかの例は35歳の転職の成功例に詳しく載せています。
移り先の仕事は、国の統計でどう載っている?
3人の移り先に近い区分を、厚生労働省の職業情報サイト job tag で見ると、次のとおりです。実例の「ITエンジニア」とjob tagの「プログラマー」は同じ区分ではなく、近い区分として載せています。
| 移り先に近い区分 | 年収 | 平均年齢 | 有効求人倍率 | 資格・入り方 |
|---|---|---|---|---|
| プログラマー | 578.5万円 | 37.1歳 | 0.98倍 | 特に学歴や資格は必要とされない。基本情報技術者などの資格を持っていると入職時に有利 |
| 電気工事士 | 628.1万円 | 41.6歳 | 3.84倍 | 電気工事士の資格が必要。養成施設等で取ってから入る人と、入社後に企業内の訓練で取る人がいる |
| トラックドライバー | 507.2万円 | 51.5歳(年齢が高い区分) | 2.94倍 | 運転免許が必要。入社後に準中型・中型・大型免許を取って活躍できるとされ、免許取得を支援する企業が増えている |
出典:厚生労働省 job tag「プログラマー」「電気工事士」「トラックドライバー」職業詳細(年収は令和7年賃金構造基本統計調査を加工した職業区分の値、求人倍率はハローワーク求人統計・令和7年度)。※年収は男女を分けない区分全体の平均で、実例の方の年収ではありません。平均年齢が高い区分は、長く続けた人を多く含みます。実例の「大型トラックドライバー」も、区分名とは完全には一致しません。
年収が上がるまで、どのくらい見ればいい?
上の3人の年収は、37歳が4年目、39歳が4年目、38歳が3年目の値です。
渡辺は、「5年単位で考えたら、給料の合計は大きく上がるケースが十分にある」と話しています。職種別の年収の目安は40代の稼げる仕事にまとめています。
40代の転職は、なぜ難しいと言われる?
年齢は、どのくらい関係している?
年齢を重ねるごとに難しくなるのは事実、というのが渡辺の話です。35歳と45歳を比べると、若い方が求められやすいそうです。
一方で、35歳以上が評価される点は、これまでの社会人経験と、信頼しやすさと聞いています。
転職した40代は、正社員として働けている?
厚生労働省「令和7年 転職者実態調査」の表8で、転職者の現在の勤め先が正社員だった割合は、40〜44歳で79.6%、35〜39歳で86.6%、転職者全体で73.9%でした。正社員以外は、40〜44歳で14.6%、35〜39歳で9.8%です。
直前の勤め先の就業形態を問わない数字で、正社員から正社員への割合ではありません。
出典:厚生労働省「令和7年 転職者実態調査の概況」表8(転職者の現在の勤め先の就業形態)
転職した40代の賃金は、上がっている?
こちらは別の調査です。厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」で、転職入職者の前職と比べた賃金の変化は、次のとおりでした。
| 年齢 | 増加 | 変わらない | 減少 |
|---|---|---|---|
| 35〜39歳 | 45.5% | 28.0% | 24.3% |
| 40〜44歳 | 45.9% | 23.7% | 29.0% |
| 転職入職者全体 | 40.5% | 28.4% | 29.4% |
出典:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」表6(転職入職者の賃金変動)。※転職入職者全体の数字で、転職者実態調査とは別の調査です。
詳しい読み方は40代の転職は厳しい?にあります。
40代は何を理由に辞めて、何を選んで移っている?
ここからは国の統計です。厚生労働省「令和7年 転職者実態調査」(令和8年9月25日公表)の個人調査では、転職者が前の勤め先を辞めた理由と、今の勤め先を選んだ理由が分かります。転職者全体の数字です。
40〜44歳が、前の勤め先を辞めた理由は?
自己都合で辞めた40〜44歳の理由は、「会社の将来に不安を感じた」が33.9%で最多です。次いで「能力・実績が正当に評価されない」が30.3%、「労働条件(賃金以外)がよくなかった」が27.7%でした。
「満足のいく仕事内容でなかった」は15.3%で、転職者全体の24.7%より低い値です。
40〜44歳が、今の勤め先を選んだ理由は?
選んだ理由の上位は、仕事の中身です。40〜44歳では「仕事の内容・職種に満足がいく」が最多、次いで「自分の技能・能力が活かせる」でした。
| 今の勤め先を選んだ理由 | 40〜44歳 | 35〜39歳 | 転職者全体 |
|---|---|---|---|
| 仕事の内容・職種に満足がいく | 48.3% | 36.6% | 40.2% |
| 自分の技能・能力が活かせる | 42.8% | 41.6% | 38.4% |
| 賃金が高い | 21.4% | 18.5% | 18.8% |
| 労働条件(賃金以外)がよい | 19.7% | 26.5% | 23.1% |
| 転勤が少ない・通勤が便利 | 17.4% | 14.1% | 17.1% |
| キャリアアップできる | 16.9% | 17.4% | 16.6% |
出典:厚生労働省「令和7年 転職者実態調査の概況」表13-1(3つまでの複数回答)。※この数字は転職後に聞いた設問で、職種を変えた人に絞ったものでも、成功率でもありません。
辞めた理由と選んだ理由から、何が読み取れる?
編集部の読み方です。辞めた理由の上位は、会社の将来、評価、労働条件で、仕事内容は低めでした。選んだ理由の上位は、仕事の内容・職種と、活かせる力です。
辞めたい理由が仕事の中身ではないなら、職種を変えなくても解決する場合があります。反対に、仕事の中身が合わないなら、職種を変える理由になります。やりたいことが先にあったかどうかまでは、この調査から分かりません。
会社を変える人、職種も変える人、今は動かない人の分かれ目は?
分かれ目は、不満の中身です。下の表で、自分に近い行を探してください。
| 今の状況 | 考え方 | 根拠 |
|---|---|---|
| 仕事の中身は好きだが、評価や賃金、会社の将来が不安 | 同じ職種で会社を変えることから考える | 辞めた理由の上位は会社の将来・評価・労働条件で、仕事内容は低めでした(表11)。全体の傾向であり、あなたの場合とは限りません |
| 1年目の固定給を落としたくない | 同じ職種で会社を変える道がある | 35歳前後の話として、1年目は固定給で確定して上がるのが同じ職種に移るとき(渡辺) |
| 頑張っても変わらないことが不満 | 職種を変えることも、選択肢に入る | 教員・公務員・自衛隊から移った人の話(渡辺) |
| 年収を下げられないほどの借金・ローンがある | 今は残る | このような人は、残って正解(渡辺) |
※「渡辺」と書いた根拠以外は、編集部の整理です。
教員・公務員・自衛隊から移った人は、何が不満だった?
教員、公務員、自衛隊から稼げる仕事に移った人には、「安定してもらえる(頑張っても変わらない)」ことが不満な人がほとんどでした。
自分の行を決めるには、何を書き出す?
編集部の提案です。辞めたい理由を3つ書き、それぞれを「仕事の中身」「会社」「条件」のどれかに分けます。仕事の中身に分かれたものが多ければ職種を変える側から、会社や条件が多ければ同じ職種で会社を変える側から考えます。
どの行にも当てはまらないときは、無理に1行に決めなくて構いません。話しながら整理する方法もあります。
合う仕事は、どう見極める?
職種を変えるとき、一番怖いのは、移った先が合わないことです。見極めの材料は、条件ではなく、自分の中にあります。
面談では、何を見ている?
渡辺は面談で、話し方、志向性、過去の経験の3つを見ています。
過去の経験は、移り先で使える部分を探す材料です。整理には、厚生労働省のポータブルスキルが使えます。
職種を変えても持ち運べる力は?
厚生労働省の言う「ポータブルスキル」は、業種や職種が変わっても使える職務遂行上のスキルで、全部で9要素あります。仕事のし方は、現状の把握、課題の設定、計画の立案、課題の遂行、状況への対応の5つです。人との関わり方は、社内対応、社外対応、上司対応、部下マネジメントの4つです。
編集部の書き出し方は3行にまとめられます。
1行目は、直近の仕事を3つ選ぶこと。2行目は、それぞれの仕事で使った要素に印をつけること。3行目は、印が多い要素を自分の強みの候補とすることです。
編集部の例です。接客から営業に移る人なら、お客さまへの対応で「社外対応」に、クレームや急な変更への対応で「状況への対応」に印がつく、といった書き出しになります。
このツールは、ミドルシニアのホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジを進める場面を想定して作られました。接客や現場の仕事向けの設計ではない点は、知っておいてください。
条件で選ぶと、なぜ同じことを繰り返す?
渡辺が見てきた中には、合わなくて辞めたのに、次も合わない会社を選んでしまう方がいます。原因は、条件で見て選ぶことでした。20年1社で続けていた方が、転職後に退職を繰り返す例も少なくありません。
人間関係で辞めた方も同じです。理由は人間関係なのに、次の会社は給料や休みの条件で探していました。選び方に気をつけないと、同じ理由でまた辞めることも多い、というのが渡辺の実感です。
向いていない条件から消すには?
編集部の考えでは、向いている仕事を最初から当てるより、向いていない条件を消す方が進みます。営業を例にすると、向いていないのは、人との関わりが嫌な人、家で仕事をしたい人、ゆったりしたい人です。
移り先の候補ごとに、同じ形で「向いていない条件」を書き出してください。向いてる仕事が分からない方は、40代で向いてる仕事がわからないときも読んでみてください。
職種を変えるとき、どんな順番で進める?
1・2・4・5・6は、渡辺の言葉が根拠です。3の棚卸しは、編集部の提案です。
- 辞めたい理由を、1つの言葉にする
- その理由が、仕事の中身なのか、会社や条件なのかを分ける
- 移り先の候補ごとに、ポータブルスキルの棚卸しと、向いていない条件の消去をする
- 移り先の最初の1年は、固定給かインセンティブかを確かめる
- 在職中に動く
- 年収は、数年かけて見る
この順番にする理由は?
1と2が先にくるのは、面接で見られるのが転職理由だから。3が条件の比較より先なのは、条件で選ぶと同じことを繰り返しやすいからです。
在職中に動くか、辞めてから動くか?
基本は、在職中に動く方がよいと見ています。引き止められたときの考え方は退職の伝え方にまとめました。
移る前に確かめることは?
- 辞めたい理由は、仕事の中身か、会社や条件か
- 移り先で、最初の1年の給与は固定給かインセンティブか
- 資格が必要な仕事か、入社後に取れる仕事か
- 最初に任される仕事は何か
- 家族に、移る前から話しているか
職種を変えると、年収は下がる?
ここは、35歳前後で転職した人の1年目について渡辺が話したことと、国の調査をもとにしています。下がることはあります。ただ、下がったまま続くとは限りません。
1年目の年収は、どうなる?
固定給が確定している状態だと、下がることは多いそうです。インセンティブで上がる人は多くいます。固定給で確定して上がるのは、同じ職種に移るときという話でした。
未経験で営業に移ると、1年目の年収は下がることもあります。初年度にしっかりやれば、前の年収を超えられる会社も多いです。
年収が下がっても、移った方がいいのはどんな人?
渡辺の話では、固定給が下がっても移らない方がいいのは、すでに十分な年収があり、なんとなく転職したい人です。移るべきなのは、今の会社でこれから上がり幅がない人で、動いた方がいい、という見方でした。
家族に反対されたら、どうする?
家族の反応で多いのは、「年収下がるじゃん」と「大変なんじゃないの?」です。答えは「大変です。年収を上げるには時間を使うしかない。ただ、挑戦できるのは今しかない」です(渡辺)。
説得できた方がやったのは、移る前から相談することでした。
面接では、職種を変える理由をどう話す?
職種を変える転職でも、面接で見られるのは転職理由です。渡辺は、現場で一番差がつくのは、経歴や資格より転職理由だと話しています。
転職理由は、どう言えば通る?
| 通った方の言い方 | 落ちる側の理由 | |
|---|---|---|
| 転職理由 | 「家族のために選択肢を増やしたい」「成長したい」「稼ぎたい」 | 「楽をして給料を上げたい」「なんか飽きた」 |
| 理由の作り方 | 自社で活躍するかどうかに答えている | どこにでも使える理由、本音を隠した理由、「大手だから」 |
| 給料の話 | 「給料を上げたい」を、理由まで添えて普通に伝える | 本音を隠す |
※渡辺の言葉を、編集部で表にまとめました。
企業が一番気にするのは、自社で活躍してくれるかという点でした。給料を上げたいは、そのまま言って構いません。
言い直して通った例は?
最初は「大手に行きたい」と話していた方がいました。理由を整理すると、「選択肢を増やして、この後安定したい」が本音で、給料も重要だと分かったそうです。この言い直しで、通った例があります。
「これまでの経験をどう活かすか」と聞かれたら?
35歳以上が詰まりやすい質問です。上手に答える方は、経験を抽象化して、具体に落としています。編集部の例ですが、「お客さまの要望を先回りして聞く力」と抽象化してから、その力を使った場面を1つ話します。
職務経歴書が薄いときは?
具体的なエピソードを足してください。年齢を重ねているのに薄い職務経歴書は、マイナスに見られます。転職回数が多い方は、それぞれで工夫した中身が伝わるように書くことが大切です。書き方は40代の職務経歴書にまとめました。
面接に落ちる方に見られたのは、態度が悪い、暗い、エピソードを用意していない、の3つでした。
今週から、何を始める?
3つで十分です。
- 辞めたい理由を、紙に3行で書く
- その理由が、仕事の中身か、会社や条件かを分ける
- 向いていない条件を、移り先の候補ごとに3つ書く
決まらなくても、話しながら整理できます。経歴に自信がなくても、話すところから始められます。
まとめ
40代のキャリアチェンジは、業界か職種か、その両方かを決めるところが出発点です。辞めたい理由が仕事の中身でなければ、同じ職種で会社を変える道もあります。仕事の中身が合わないなら、職種を変える道を考える段階です。
年収は1年目に下がる場合もありますが、実例の3人は3〜4年目に650万〜700万円になりました。
家族の反対で動かなかった方は、その後も挑戦できず、年齢を重ねて難しくなる、と渡辺は話しています。楽ではありません。大変です。でも、夜中まで死ぬほど働く道ばかりではなく、選べます。
渡辺が面談で見るのは、話し方、志向性、過去の経験です。数年後に後悔しないか、思い込みで判断していないかを、一度確かめてみてください。
合う仕事を選べば、40代からでも年収を上げる道はあります。後悔しないために、選択肢があるかは今のうちに確かめておきましょう。
「40代 キャリアチェンジ」が自分の場合どうなのか、話して確かめたい方へ
よくある質問
40代でキャリアチェンジはできますか?
採用の現場では、40代で営業に移って年収を上げた方を見てきました。営業以外では、37歳でITエンジニア、39歳で電気工事士に移った例があります。年収は目安で、個人の実績です。
異業種転職と異職種転職は、何が違いますか?
異業種は勤め先の事業の種類(業界)が変わること、異職種は本人が日々する仕事(職種)が変わることです。厚生労働省の転職者実態調査も、勤め先の産業と本人の職種を別々に分類しています。両方が変わる人もいれば、片方だけ変わる人もいます。
40代で異業種に移ると、年収は下がりますか?
下がることもあります。35歳前後で転職した人の1年目について、採用の現場で面談している渡辺は、固定給が確定している状態だと下がることは多いと話しています。インセンティブで上がる人も多くいます。
キャリアチェンジの前に、資格は取った方がいいですか?
年代を問わず、入社後に宅建を取った方がいます。資格なしで不動産営業に入った例です。39歳で工場のラインから電気工事士に移った方も、入社後に資格を取りました。資格が必須の仕事かどうかは、応募前に確かめてください。
40代女性や子育て中でも、職種を変えられますか?
営業に移って年収を上げた40代女性の例があります。整理の順番は3つです。1つ目は、一番ぶつかる壁がブランクと家庭との両立なので、調整できる所とできない所を分けること。条件をすべてかなえようとすると、厳しくなるのは事実です。2つ目は、面接で「残業は平気か」と聞かれたときに、調整ができると伝えられるかを確かめること。本当に難しい場合は、その仕事はやめておいた方がよいと考えています。3つ目は、細やかさや丁寧さが必要な営業は女性が評価されやすい、という点を移り先の候補に入れることです。
40代のキャリアチェンジは、辞めてから動いてもいいですか?
基本は在職中に動く方がよい、というのが渡辺の見方です。希望退職のあとに決まった人もいますが、無職の期間が長くなりすぎると厳しくなります。
- 給料が上がらず、このままでいいか迷っている方
- 未経験の仕事に移りたいが、35歳以降で大丈夫か不安な方
- 転職エージェントで紹介できる求人がないと言われた方
人材紹介の仕事に約5年携わり、人材紹介会社で事業部の責任者も務める。これまで数千人以上の求職者と面談。営業職への転職支援を得意とする。印象に残っているのは、営業未経験だった40代の方が転職し、3年目以降に年収2000万円を超えたこと(個人の実績で、全員が同じようになるわけではありません)。「年齢に関係なく、キャリアは変えることができる。」
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執筆:35歳からの稼げる転職 編集部。採用の現場で見てきた実例と、公的な統計をもとに書いています。