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法人営業はきつい?3つのきつさの本当と誤解、続く人がやっていること

# 法人営業# きつい# やめとけ
更新日 / 公開日
法人営業はきつい?3つのきつさの本当と誤解、続く人がやっていること
まずは10秒で理解!ひとことポイント

法人営業のきつさは「決める人が複数いる」「決まるまで長い」「その間も数字を追う」の3つです。数字を追うのは本当ですが、詰められる・ブラックは誤解だと監修者は見ており、国の統計では機械器具・通信・システム営業の年収が経験0年の401万円と15年以上の733万円で大きく開きます。35歳を過ぎてきついと感じたら、今の会社で良くなる見込みがあるかで残るか移るかを決めましょう。

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法人営業をしていて、毎月の数字に追われ、提案しても社内の会議でなかなか決まらない。この仕事を40歳、45歳になっても続けられるのか、ネットで見る「やめとけ」が気になっている方もいるでしょう。これから法人営業に移るか迷っている35歳以上の方も、同じ不安を抱えていると思います。

この記事では、法人営業のきつさを3つに分け、それぞれ本当なのか誤解なのかを、採用の現場で見てきたことと国の統計で確かめます。そのうえで、続いている人がやっていることと、きついときに残るか移るかの決め方をまとめました。

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法人営業はきつい?3つのきつさは本当?

法人営業のきつさは「決める人が複数いる」「決まるまで長い」「その間も数字を追う」の3つです。このうち数字を追うのは本当ですが、「詰められる」「ブラック」は誤解だというのが監修者の見方でした。続けるか迷っている方は、3つのうちどれが一番つらいかを分けて考えると、次の打ち手が見えます。

法人営業のきつさは、どこから来る?

法人営業の相手は、個人ではなく会社です。一般に、会社が何かを買うときは担当者ひとりでは決めず、上司や社内の会議を通します。個人営業と並べると、違いは次のとおりです。

比べること法人営業個人営業
相手会社(窓口は担当者)お客様本人
決める人担当者のほかに、上司や社内の会議があるお客様本人や、その家族
決まるまでの長さ社内の了承を待つぶん、長くなりやすい商品による

※一般的な説明を編集部が整理したものです。会社や商品によって違います。

「決める人が複数いる」「決まるまで長い」の2つは、この違いから来るきつさです。3つ目の「その間も数字を追う」は、営業全般に共通する話になります。営業という仕事全体の「やめとけ」は「営業はやめとけ」は本当?で7つの理由ごとに見ています。この記事では、法人営業ならではの出方に絞ります。

本当のこと・誤解のことを一覧で見ると?

3つのきつさと、よく一緒に言われる「詰められる」「ブラック」を一覧にしました。右の列は、それぞれへの向き合い方です。

きつさ本当か中身向き合い方
決める人が複数いる仕組みとしてある(一般的な説明)担当者の「いい」だけでは決まらない断られても自分のせいと決めつけず、どこで止まったかを聞く
決まるまで長い仕組みとしてある(一般的な説明)社内の了承を待つぶん、提案から契約まで時間がかかりやすい成果が出るまでの期間は職種でかなり違う(営業全体で早いところ3か月)と知って入る
数字を追う本当結果が出ない時期も目標はある追い方が合う会社を選ぶ
上司に詰められる誤解数字の追い方は会社によって違うので、合うところを選べば良い会社選びの段階で、数字の追い方を確かめる
ブラック誤解法人営業という仕事そのものの特徴ではない入社前に働き方を確かめる

※「数字を追う」「上司に詰められる」「ブラック」の判定は、採用の現場で見てきた監修者の見方です。そのほかは一般的な説明をもとに編集部が整理しました。

この記事で扱わないことは?

法人営業の離職率、1日のスケジュール、業界ごとの年収ランキング、法人営業ならではのやりがい(採用の現場からの回答がないため)は、この記事では扱いません。国の統計に「法人営業」という区分がなく、採用の現場でも確かめられていないためです。ブラックな会社を求人票で見分ける方法も、監修者が「分からない」としているので書きません。

「決める人が複数いて話が進まない」は本当?

一般に、会社相手の営業では、目の前の担当者のほかにも決める人がいることが多く、個人のお客様を相手にする営業との大きな違いになっています。

担当者が「いい」と言っても決まらないのはなぜ?

担当者は、自分のお金ではなく会社のお金で買う立場です。上の人や会議に説明して、了承をもらう必要があります。担当者がいいと思っていても、社内で通らなければ契約にはなりません。

つまり、断られたからといって、あなたの説明が悪かったとは限りません。決まらなかった理由を担当者に聞けるなら聞き、次の提案に活かしましょう。

新規開拓やアポ取りで断られ続けるのは本当?

断られることはあり、そのたびに「向いていないのでは」と思う人もいます。監修者自身も、営業に向いているのか悩んだ時期がありました。そのときにやったのは、とにかくPDCA(やってみて、振り返って、直して、またやる)を回すことです。

法人営業に当てはめると、断られた回数を数える代わりに、1件ごとに次の手順で振り返る形になります。

  1. 提案の前に、今回変えてみることを1つ決める(資料の順番、値段の見せ方など)
  2. 提案して、結果を待つ
  3. 決まらなかったら、どこで止まったかを担当者に聞く(担当者のところか、その上の人や会議か)
  4. 止まった理由に合わせて、次の提案で1つ直す

断られた回数ではなく直した回数を数えてみると、自分を責めすぎずに済むかもしれません。

「決まるまで長く、成果が見えない」は本当?

一般に、法人営業は社内の了承を待つぶん、提案から契約まで時間がかかりやすい仕事です。どれくらいかかるかを示す法人営業だけの数字はありません。採用の現場では、営業の仕事全体で、1件が高いものほど成果が出るまで時間はかかると見ています。

1件の金額で、成果までの長さは変わる?

安いものを大量に売る例はウォーターサーバーで、1万件売らないといけないような仕事もあります。1件が高い例は不動産です。1件が高い商品は、成果が出るまで時間はかかるが楽だったりする、という話でした。

どちらがきついかは人によります。扱う商品の1件の金額が大きい会社なら、件数に追われるきつさは小さくなるかもしれません。反対に、すぐに結果を見たい人には、待つ時間がつらく感じられるはずです。

経験を積むと、年収はどう変わる?

国の「賃金構造基本統計調査」には、法人営業という区分はありません。ここでは参考に、機械器具・通信機器・システムを売る営業の区分と、その他の営業の区分を、経験年数別に並べます。

経験年数別の年収(計算値)。機械器具・通信・システム営業は経験0年401万円、1〜4年494万円、5〜9年574万円、10〜14年641万円、15年以上733万円。その他の営業は472万円、568万円、598万円、627万円、730万円
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種 第14表(男女計・企業規模10人以上)。所定内給与額×12+年間賞与で計算(残業代は含まない)

機械器具・通信・システム営業では、経験0年が401万円、15年以上が733万円でした。経験年数ごとに別の人を並べた数字で、同じ人の年収の推移ではありません。また、年間賞与は前の年に支給された額なので、経験0年の人は賞与が少なめに出る点に注意が必要です。

経験0年には、新卒など若い人も含みます。それでも、経験を重ねた層ほど年収が高いことは読み取れるでしょう。

法人営業から移って、年収を上げた人はいる?

います。採用の現場で見てきた中から、法人営業から移った2人を紹介しましょう。移った先の営業の種類は人によって違うため、ここでは前の仕事と年収の変化だけを書いています。

38歳・法人営業(固定給)から

年収450万円 → 3年目に850万円。

48歳・法人営業から

年収500万円 → 2年目に750万円。

※採用の現場で見てきた例です。年収は目安で、転職後の年数は人によって違います。個人の実績であり、全員が同じようになるわけではありません。

48歳の方のように、40代後半で移った例もあります。

「数字に追われる・詰められる」は本当?

数字を追うのは本当です。売上や契約の件数で評価される仕事なので、ここはごまかせません。一方で「詰められる」「ブラック」は、法人営業という仕事の特徴ではなく誤解です。

数字が苦手でも、法人営業は続けられる?

続けられます。数字の追い方、つまりどの数字をどのくらいの間隔で見るかは、会社ごとに違うからです。数字そのものが苦手なのか、今の会社の追い方が合わないのかを分けて考えると、次に選ぶ会社が見えてきます。

法人営業の残業は、どれくらい?

国の「賃金構造基本統計調査」にも法人営業という区分はないため、営業の区分の参考値で見ます。1か月の実労働時間は、機械器具・通信・システム営業が所定内162時間・所定外(超過)13時間、その他の営業が所定内163時間・所定外(超過)10時間でした。所定外(超過)の時間は、残業や休日出勤などの時間です。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 職種(小分類)第1表(男女計・企業規模10人以上・6月分の実労働時間)

これは平均なので、会社ごとの差は分かりません。働く時間は、面接や内定後の面談で、繁忙期の残業や休日の取り方を聞いて確かめてください。

上司に詰められてつらいときは?

数字の追い方は会社によって違うので、合うところを選べば良い、というのが採用の現場の考えです。今の会社で詰められているなら、法人営業そのものより、今の会社の追い方が合わないだけかもしれません。パワハラの相談件数のような公的なデータや、詰められたときの動き方は、「営業はやめとけ」は本当?にまとめています。パワハラなど職場のトラブルは、厚生労働省の「総合労働相談コーナー」(予約不要・無料)に相談できます。

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きつくて辞めたい。残る?移る?

まず見るのは、今の会社での給料の上がり幅です。今の会社でこれから上がり幅がない人は動いた方がいい。すでに十分な年収があり、なんとなく転職したい人は急がない。5年単位で考えたら、給料の合計が格段に上がるケースは十分にあります。

残った方がいいのは、どんなとき?

数字の追い方や担当の割り振りなど、不満の中身を会社に伝えていないなら、先に話してみましょう。「辞めたい」と言っていたのに残った人に多かったのは、会社の人としっかり話していたことです。話しても変わらなかったなら、動くことを考えて構いません。

「給料を上げるから」と引き止められたら?

退職を伝えたときに揉めやすいのが、この引き止めでした。この場面の基準は、本当に良くなるなら残る、3年後にまた辞めたくなりそうなら動く、です。

上がる額や時期が具体的なら、考える価値はあるでしょう。上がると言われても「それで数年やってみて…」としか思えないなら、辞める方を選んでもいい、と採用の現場では考えています。伝え方は退職の伝え方で詳しく見られます。

移ると、1年目の給料はどうなる?

35歳前後で転職した人の1年目について監修者に聞くと、給料の形でかなり違うという答えでした。法人営業から移るときの目安を、移り方ごとに並べます。

移り方1年目の給料の見通し気をつけること
同じ営業の仕事へ、固定給で移る上がることがある(固定給で確定して上がるのは、同じ職種に移るとき)今の会社を辞めたい理由が、次の会社で解決するかを確かめる
固定給が確定している形で、別の職種へ移る下がることが多い1〜2年ではなく、5年の合計で比べる
インセンティブ(成果給)がある会社へ移る固定の部分は下がることもあるが、インセンティブで上がる人は多い給料の仕組みと、成果が出るまでの期間を入社前に聞く

※35歳前後で転職した人の1年目の年収について、監修者に聞いた話(2026年10月)をもとに編集部が整理したものです。会社や職種によって違います。

インセンティブのある営業のきつさや、給料がゼロになる月があるのかは歩合制・インセンティブの営業はきつい?で詳しく見られます。

法人営業で続く人は、何をしている?

続く人と辞める人の違いについて、監修者は、辞める人は成果が出ないことを怖がりすぎていると見ています。ここでは、結果が見えない時期の過ごし方と、次の会社選びで気をつけることをまとめました。

未経験で入ったら、最初の3か月は何をする?

35歳以上・未経験で営業に入った人が最初につまずくのは、成果が出るまで耐えられるかどうかです。採用の現場で未経験の人に伝えているのは、最初の3か月は知識を学ぶことと、先輩から吸収することです。アポが取れない日も、学ぶ期間の一部と考えてください。

3か月を過ぎても、先輩から吸収したことを、前半で紹介したPDCAの手順で1件ずつ試してみてください。学んだことを提案で使い、どこで止まったかを振り返る。その繰り返しが、次の学びになります。

次の会社を、給料や休みだけで選んでいない?

きつさから逃げるように転職すると、給料や休みだけで次を選ぶことになりかねません。合わなくて辞めた人は、そうした選び方のせいで次も合わない会社を選んでしまうことがある、というのが現場の話でした。選び方に気をつけないと、同じ理由でまた辞めることが多いそうです。

辞めたい理由が人間関係なら、次の会社では人間関係を確かめる必要があります。人間関係が理由の転職は人間関係が理由の転職も参考にしてください。

動く前に、何を確かめておけばいい?

法人営業がきついと感じたら、すぐに辞めるより先に、確かめることがあります。次の6つを順に見ていくと、残るか移るかが決めやすくなります。

今週できるチェックリストは?

  1. きついのは3つのどれか書き出す:決める人が複数いること、決まるまでの長さ、数字の追い方のどれが一番つらいか
  2. 会社に不満を伝えたか確かめる:まだなら、上司に変えてほしいことを話してみる
  3. 今の会社での給料の上がり幅を調べる:上の役職の人の給料と、そこまでの年数を想像する
  4. 3年後の自分を思い浮かべる:同じ理由でまた辞めたくなっていそうか
  5. 時間をかけて決めた1件を書き出す:どこで止まり、何を直して決まったか
  6. 次の会社で確かめたいことを決める:数字の追い方、給料の形、成果が出るまでの期間

法人営業の経験は、面接でどう話せばいい?

チェックリストの5で書き出した1件が、そのまま面接の材料です。職務経歴書が薄いと、年齢を重ねている分だけマイナスに見られるので注意してください。厚くするには、具体的なエピソードを足すことです。

どの会社の誰に、何を提案して、どこで止まり、どう直して決まったか。この順で書くと、法人営業の経験がほかの仕事でも使えることが伝わります。面接で「給料を上げたい」と言うことも、そのまま伝えて大丈夫です。面接の準備は35歳以上の面接でまとめています。

まとめ

法人営業のきつさは、決める人が複数いること、決まるまで長いこと、その間も数字を追うことの3つです。数字を追うのは本当ですが、詰められる・ブラックは誤解だと監修者は見ています。

監修者は、5年単位で考えたら給料の合計が格段に上がるケースは十分にある、と話しています。

今の会社で上がり幅が見えないなら、3年後に「あの時動いていれば」と思わないために、選択肢があるかだけは今のうちに確かめておきましょう。確かめるだけなら、今の仕事を続けたままでもできます。数字の追い方が合う会社なら、法人営業の経験はそのまま続けられます。結果が出るまで粘った経験は、次の会社の面接で話す材料にもなるでしょう。

法人営業に向いている人・向いていない人の見分け方は、法人営業に向いている人の特徴にまとめました。

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よくある質問

法人営業はなぜきつい・やめとけと言われますか?

担当者の上に決める人がいて話がすぐに決まらないこと、契約まで時間がかかること、その間も毎月の数字を追うことの3つが主な理由です。

法人営業は詰められる・ブラックというのは本当ですか?

数字を追う仕事なのは本当です。ただ、詰められる・ブラックは誤解だと、採用の現場を見てきた監修者は考えています。数字の追い方は会社ごとに違うので、合う追い方の会社を選べば続けられます。

法人営業で成果が出るまで、どれくらいかかりますか?

法人営業だけの数字はありませんが、営業の仕事全体では、早いところで3か月くらいです。ただし職種によってかなり変わり、1件の金額が大きいものほど時間はかかります。そのぶん件数をこなさなくてよく、楽な面もあります。

法人営業がきついなら、辞めた方がいいですか?

今の会社で本当に良くなる見込みがあるなら残り、3年後にまた辞めたくなりそうなら動く、が判断の基準です。辞めたいと言いながら残った人は、会社の人としっかり話していました。動くなら、次を探すのは在職中がおすすめです。

法人営業から転職すると年収は上がりますか?

上がった人はいます。採用の現場では、38歳で固定給の法人営業から移り、年収450万円が3年目に850万円になった方がいました。年収は目安で、個人の実績です。固定給が確定している形で別の職種に移ると、1年目は下がることが多い点も知っておきましょう。

法人営業と個人営業では、どちらがきついですか?

どちらがきついとは一概に言えません。一般に、法人営業は相手が会社で、担当者のほかに決める人がいるため、決まるまでが長くなりやすい仕事です。個人営業は相手がお客様本人で、決まるまでの長さは商品によります。きつさの出方が違うと考えてください。

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渡
この記事の監修
渡辺 正悟(株式会社Jingas 代表)
人材紹介の仕事に約5年携わり、人材紹介会社で事業部の責任者も務める。これまで数千人以上の求職者と面談。営業職への転職支援を得意とする。印象に残っているのは、営業未経験だった40代の方が転職し、3年目以降に年収2000万円を超えたこと(個人の実績で、全員が同じようになるわけではありません)。「年齢に関係なく、キャリアは変えることができる。」
プロフィール ›

執筆:35歳からの稼げる転職 編集部。採用の現場で見てきた実例と、公的な統計をもとに書いています。